こんにちは✨
那覇市新都心のコンディショニングサロン「 Mahanalabマハナラボ」です。
先日、産後の尿もれでお困りになって
サロンにご相談にいらした方がいらっしゃいました。
国内では〝尿もれ〟の症状で悩んでいる方は、40代以降の女性の2人に1人、と言われています。
〝尿もれ〟で悩んでいる方は結構多いんです。
特に沖縄県の女性は、他県に比べ出産回数が多く〝尿もれ〟の原因となる骨盤底筋の機能低下のリスクが高い状況にあると感じます。
そこで、
今日は〝尿もれ〟についてご相談者の方とのやりとりを元に、みなさんにも分かりやすくお伝えしたいと思います。
まずは知って欲しい〝尿もれ〟の種類
1)腹圧性尿失禁(ふくあつせいにょうしっきん)
特徴:
☑︎くしゃみや咳をした時
☑︎重い荷物を持ち上げた時
☑︎立ちあがろうとした時
☑︎ジャンプをした時
など、腹圧が上昇する時に漏れてしまうタイプの尿もれです。
女性の尿もれの中で1番多いタイプで
特に、出産や加齢、体重増加などで骨盤底筋が弱った時に起きると言われています。
肥満の指標となるBMIが25以上の方は、
BMI18.5〜25を目指して体重コントロールをすると良いと思います。
また、尿もれしそうな動作の前に骨盤底筋をキュッと締める〝knackナック〟を行うのも有効と言われています。
骨盤底筋を締める時に、腹筋に力が入ってしまうと、却って腹圧が高くなってしまい尿もれがひどくなる事もあるので、正しく収縮出来ているか、専門家にアドバイスをもらうと良いと思います。
腹圧性尿失禁の解決策
☑︎骨盤底筋トレーニング
☑︎減量
☑︎knack(咳やくしゃみなど腹圧が上がる前に骨盤底筋を締める)
などが有効と言われています。
特に、減量と骨盤底筋トレーニングは、女性下部尿路症状診療ガイドラインでも推奨グレードAとなっています。
2)切迫性尿失禁(せっぱくせいにょうしっきん)と過活動膀胱(かかつどうぼうこう)
特徴:
☑︎急に尿がしたくなり(尿意切迫感)
☑︎我慢できずに漏れてしまう
☑︎水が流れる音や、寒いなどの刺激で急にトイレに行きたくなる
膀胱が勝手に収縮してしまい、尿がもれてしまうタイプの尿もれです。
切迫性尿失禁と
過活動膀胱の解決策
☑︎ 骨盤底筋トレーニング
お腹や、太もも、お尻に力を入れないようにして、
軽く息を吐きながら、膣や肛門を締める練習をします。
5秒締めて、5秒緩める事を10回。1日5〜8セット程度行い、2〜3ヶ月で効果が出ると言われています。
切迫性尿失禁や、過活動膀胱の時は、尿意を感じた時に骨盤底筋を締めて、膀胱の収縮をコントロールしていきます。
☑︎排尿日誌
摂取している水分量と出ている排尿量とその時間を記載して、自分の傾向を把握しましょう。
☑︎膀胱訓練
こまめにトイレに行っていると、かえって膀胱に尿を貯める事が難しくなります。
トイレで排尿した時間を確認して徐々に排尿間隔を空けていくよう練習します。
長嶺ふじ子
はい、骨盤底筋トレーニングは腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁、過活動膀胱に効果があるとされています。
ただ、間違った方法で練習してしまうと効果が得られず、正しい方法で指導してくれる場所でトレーニング方法を教えてもらう事がガイドラインでは推奨されています。
長嶺ふじ子
「コンチネンス外来」と検索してみて、受診されると良いと思います。
専門知識のある医療従事者から指導を受ける事ができます。また、最近では理学療法士などの資格をお持ちで、ウィメンズヘルスケアの専門家が指導してくれる場所もあります✨
長嶺ふじ子
Mahanalabマハナラボでは、
お腹にエコーを当てて、実際に骨盤底筋の収縮を確認しながらトレーニングできる「バイオフィードバック骨盤底筋トレーニング」を提供しています。
実際に目で見て確認できるので、効果が高いと言われています。
その他にも、排尿日誌の書き方や、膀胱訓練、適正水分摂取量の指導など、その方の症状に合わせてご指導しています。
長嶺ふじ子
はい、次回骨盤底筋トレーニングの方法について、もう少し詳しくお伝えしますね。読んで頂いて、尿もれでお困りの方が少しでも問題解決して頂ければ嬉しいです。
尿もれの事で分からない事があれば、日本コンチネンス協会のホームページ、覗いてみてください。「排泄ケアのヒント」のページに詳しい内容が載っています。
ページURL、貼っておきますね。
日本コンチネンス協会HP
MahanalabマハナラボLINEお問い合わせ
質問者
A子さん: 沖縄在住 30代後半で初産。産後の尿もれで悩み中。
回答者
長嶺 ふじ子:
Mahanalabマハナラボ 作業療法士
日本コンチネンス協会主催「セラピストのための排泄リハビリテーションセミナー」講師
尿ケアセラピスト
日本排尿機能学会会員
琉球新報カルチャースクール「骨盤底筋トレーニング講座」講師