3月、寒いです〜🥶


まだまだ厚手の上着が手放せないですね。



さてさて〜

モンゴメリブームの続きは


新潮社『丘の家のジェーン』



新潮社『果樹園のセレナーデ』  




どちらももう廃盤となっているようです。

『丘の家のジェーン』は確か角川文庫から新訳が出ていたような。しかし『果樹園のセレナーデ』はたぶんもうないです(T ^ T)。




表紙の絵が素敵ですよね。昭和の少女雑誌を思わせます。


『丘の家のジェーン』

"トロントの邸宅で厳格で冷ややかな祖母、華やかで美しいけれど意思の弱い母と暮らす少女ジェーン。

灰色な、檻に閉じ込められたような生活。


死んだとばかり思っていた実の父からの手紙によって、ジェーンはプリンスエドワード島でひと夏を過ごすことに。


そこでジェーンは本来の「自分」を取り戻し、本当の「生活」を送る。


夏が過ぎてトロントに戻るジェーン。

プリンスエドワード島にいた自分が本当の自分であり、父ともう一度、できれば母と3人で生きていきたいと願う。“


作者のモンゴメリは幼い時に母を亡くし、祖父母に育てられます。父は故郷を離れてそこで再婚します。モンゴメリは少女の頃に父に呼び寄せられ一時継母と共に過ごしたことがあるようです。

ですがそれは一時的だったようで、その後は祖父母とずっと生活しています。


ジェーンのお話は「父との関係はこうありたかった」というモンゴメリの理想なのでしょうか。

そう考えると少し切ない…。






新潮社『果樹園のセレナーデ』

"成績優秀で大学を卒業した、エリック。父の事業を継ぐまでの合間に病気の友人に代わり、短期でプリンスエドワード島の小学校の先生を引き受ける。


景色こそ美しいがのどかで、刺激のない生活が過ぎていたある日、古い果樹園に迷い込む。


そこで驚くほど美しく清純な少女がバイオリンを弾いていた。少女の美しさとバイオリンの素晴らしさに驚き、少女に挨拶をするが、彼女は恐怖を湛えた表情で走り去る。


彼女は誰なのか?どうして何も言わずに去ったのか?


そして彼女とその家族にまつわる話を聞き、より一層心惹かれるエリック…"


赤毛のアンよりも前に書かれていた作品だそうです。赤毛のアンが小説としてはモンゴメリの初めての出版された作品となるので、この『果樹園のセレナーデ』はなかなか日の目を見ずに『アン』の成功の後に出版されました。


かなりロマンチックすぎるストーリー展開を見ると、なるほどそういう時系列なのね、と納得。

まるでアン・シャーリーが物語クラブで作っていたような雰囲気のお話です。

ヒロインもキルメニイという一風変わったロマンチックな名前なんです(スコットランドの詩人が書いた詩に登場する美しい女性と同じ名前だそう。有名な詩らしい…)。







↑こちらmemories of Kilmenyと名前をつけたアクセサリー。なつい!


主人公が男性というのも、モンゴメリの小説では他には『ストーリー・ガール』くらいなので、珍しいです。


どちらも古本屋さんで見つけました!

ああ〜近所に古本屋さんあれば良いのになぁ…