「青年期の課題」である自立について考えさせるため、今年は「大人ってどんな人?」というグループワークを実践してみました
以前、「価値のランク付け」というグループワークで「大人とは」というテーマをやったことはあるのですが、

参考・静岡県総合教育センター ワークシート集「価値のランク付け」
http://www.center.shizuoka-c.ed.jp/soudan/katinoranku_db/

グループ内の順位を決めて、発表して・・・の後が、いまいち中途半端な終わり方になってしまい、まとめを何とかしたいと思っていました。
順位付けをして、それをグループで発表するというのは、自分の意見としてはなかなか発言できない子でも、発言しやすいというメリットがありますが、多数決でなくグループで順位を決めて、それを全体で発表しても、バラバラな結果なので(正解はないのでそれ自体はかまわないのですが)だから何?っていう気がしてて。

で、今年の実践はこうです。

◇各班への準備物
ふせん(1人1色×人数分)、ホワイトボード&マーカー
◇実習手順
1.「大人ってどんな人だと思うか」というテーマで、考えた答えをふせんに書き出させる。(個人作業)5分間で目標10個以上。
タイマーで時間を計り、5分たった時点で、いくつ書けたか挙手させる。
さらにもう5分間追加させ、考えさせる。
2.自立の5つの要素(生活的自立、精神的自立、社会的自立、経済的自立、性的自立)について説明し、ワークシートを配布する。
3.一人ずつ、ふせんに書いたことを声に出して読み上げながら、ワークシート上で内容を分類する。グループメンバーは、その分類でよいか、確認する。(5分)
4.それぞれの要素には、グループでどのような答えが出たか、くじで当たった班に答えさせる。補足説明をする。
5.グループワークをもとに、「大人」について自分の考えを文章にまとめさせる。(80~90字)
6.グループ内で、自分が書いた文章を発表する。
7.それぞれの意見をふまえ、グループとしてのまとめをホワイトボードに書く。
8.グループの代表者が、クラスで発表する。
9.自立について、まとめ
10.振り返り、自己評価

これで50分×2時間になりました。
ちょっとしつこいかな?という気もするのですが、考えさせる授業にはなったと思います。あと、言語活動の充実を意識した授業です
最初に試したクラスでは、ふせんに意見を出させたあと、KJ法の要領でやってみたのですが、そこから5つの自立まで答えを導き出させることができず、散漫になってしまったため、、、あらかじめ分類の項目はこちらが提示する方法にしました。
グループワークの手順や、内容の説明はパワーポイントを使いました。