和室の照明のポイント レジメ
(1)光源を、洋室の場合よりも低めに設定してみましょう。
座して使う和室は、洋室で過ごすときよりも、相対的に目線の高さは低くなります。
座したときの目線の高さよりも低い位置は、
一般的には、床面(畳の表面)からの高さは90センチ以下となります。
こうした観点から、フロアライトやスタンドライトが適しているといえます。
昔の行燈(あんどん)のイメージがピッタリなのでしょうか。
光源(照明)が、座したときの目線の高さよりも下の位置にあると、
光は顔の下方から差し込むことになりますから、天井のほうから光を取るときよりも、
顔に影ができにくく、人の顔を見やすくなります。
(2)照度(ルクス)は洋室の場合よりも少なくてもいいことも多いです。
畳の上に座して、細かい作業を続けることは滅多にないと思いますし、
和室では、燦々とした明るさを求められていない用途がほとんどですから、
照度は控えめな感じでも足りることも多いです。
照度を控えめにした後に、こりゃ暗すぎるかな・・・と感じたら、
上記(1)の和風フロアライトを足してみる、
などの対処方法を検討しましょう。
書道などの用途では、天井の基本(全体)照明に加え、
手元の明るさを確保するための壁付け照明やテーブルライトなどを足して、
欲しい明るさを得ればいいのではないでしょうか。
※ 和室の内装仕上材は、
ツルツル・テカテカな表面のものが少なく、
光の反射率が低いものが多いですし、
色(彩度・明度)も低めのものが多いですので、
洋室と同じ感覚で照明器具を選ぶと、やや暗めに感じることがあります。
(3)色温度の低いランプの照明器具も検討しましょう。
色温度は、「K」(ケルビン)という単位で示されます。
数値が低いほど、光は赤みを強く帯びます。
数値が上がるにつれ、赤みから黄みへ、黄みから白みへ、白みから青白みへと移行します。
白熱電球は黄赤色の色温度の低い光を出しますが、
昼光色蛍光灯は、青白い色温度の高い光を出します。
特に緑系の聚楽壁、畳表が緑系の畳の和室で、昼光色蛍光灯を採用したときには、
薄ら冷たい感じを強くと感じる人が増えます。
日中に窓から差し込む日差しの補助として蛍光灯を点灯する場合は、
薄ら冷たい感じも感じにくくなりますが、
その和室の用途と照明を点灯する時間帯などをイメージして検討されるのがいいと思います。
* おもてなしの灯り(照明)
自宅にお客さんを招くときは、ちょっとでも家の中を片づけたり、掃除してみたり、
お客さん用のグラスや食器を使ってみたりすることもあるのではないでしょうか?
そういうのと同じように、
普段は消灯しているけれども、来客を案内しながら点灯していく灯りは、
その来客のためだけに灯していくのですから、「おもてなし」としての意味・効果をもってきます。
玄関から廊下、そして客間(リビングダイニング)までの案内導線上で、
そうした演出ができたならば小粋に感じます。
あと、お手洗い(トイレ)も見落としがちですが、来客の使用頻度が高い場所ですから、
片付け・清掃、ちょっとおしゃれにリフォームしておくと「おもてなし」になります。
ちょこっとだけのリフォームを検討される場合には、
特定の人しか出入り(使用)しない「寝室」や「子供部屋」などよりも、
「トイレ」や「玄関回り」、「廊下」、「リビングダイニング」などを先にしてみることをお勧めしています。
まずは、住まいの中で、最もコンパクトなスペースである「トイレ」だけをリフォームしてみて、
イメージがどれだけ変わるかを確かめてから、
その他のスペースのリフォームも検討するのもいいかと思います。
