カミさんの叔母のオーダー草履です。布地在庫の中から好きな生地を選んでいきました。親戚からのオーダーはかなり珍しく、覚えている限り二人か三人と思います。近くて遠きはいつでも買える身内かもしれません(笑)

 

三度目の入院が明後日に迫りました。三度目ともなると入院支度に悩むことはもうありません。一方で手術は四度目ながら、これには慣れるということはないですね。車いすを押され手術室へ向かう道中は独特の緊張感がありますし、鼻から喉まで管を通す全身麻酔はなかなかツラいです。そして術後の発熱や痛み、腫れには身の置き所を失います。

 

しかしこれらすべてがかつての日常を取り戻すための一里塚であり、避けては通れないものと心得ています。前回の退院時、看護師長さんに「千葉さんはメンタルコントロールがとても上手い」と褒められましたが、いやいやそんなことはありません。かなり無理しています(笑)

そんな中、数日前に草履をお届けした仙台市泉区の女性からメールが届きました。

 

ステキな草履届きました〜。やっぱり新しいのはいいですね。千葉さんの草履に出会って12年程、確か6足目か7足目になるかと思います。これからも長く愛用させて頂きたいと思っております。 新聞記事も拝読致しました。私は想像することしかできませんが、千葉さんがケガの治療をしながらも、こうして草履の製作を続けてくださっていることに、ただただ感謝致しております。 これからもどうぞよろしくお願い致します。いつか、角館に直接うかがえることを当面の目標にして、私もがんばりたいと思います。

手術へ向かう気持ちを高めるのに最高のメールをいただきました。では行ってまいります!!

 

静岡県沼津市の女性のオーダー草履「完全おまかせ」です。ご実家がお隣大仙市の女性は、帰省に合わせこれまで何度か西宮家へお越しでした。西宮家閉店を知らずこのたびもお立ち寄りだったとのことで、後日ご注文のお電話がありました。西宮家閉店を知らずにお立ち寄りの方は、この一年で相当数に及ぶと思います。

 

ちょうど一年前は西宮家撤退直後でした。閉店まで残り一~二ヶ月は、多くの常連さんたちに長きの草履実演を労っていただき、まだお買い換えに早い方も「せっかくだから…」「閉店記念に…」とオーダーをくださいました。閉店から一ヶ月以上、そうした駆け込みオーダーの製作に追われていたものです。

 

七月中頃から、白岩の自宅一室を草履展示室にするための模様替えを開始し、お盆頃営業を開始しました。PPロープで作る草履教室の準備も整い、地元紙に折込チラシを入れたのが九月中旬、クマ事故はそれから二週間後のことでした。思いも寄らない理由で仕事が頓挫したわけです。

 

実は西宮家閉店が私たちへ告知された令和六年の師走以降、次の店舗をどこに借りるか模索していた時期がありました。熟慮を重ねた末に自宅開業と決めたわけですが、一見さんとの出会いがほぼゼロになることを、選択後もかなり残念に思っていました。しかしあのときどこかにテナント入居していたら、クマ事故以降たいへんなことになっていたはずです。

 

「人生は選択の連続である」という名言があります。そのときどきで選択が正解であったかどうか結果は分かれるのでしょうが、私の場合自宅開業の選択はひとまず正解だったと思っています。

 

東京都東久留米市の女性のオーダー草履「紫系おまかせ」です。紫という色には位の高さや品の良さが感じられます。主に女性が希望されますが、男性でも決して少なくないですね。これからの梅雨真っ盛りには、あじさい色の紫がよく似合います。

 

東北北部の梅雨入りが当初予想より少し遅れています。今朝の予報では一週間後まで晴れマークが並んでいました。いずれ梅雨入りするでしょうから、今年の梅雨真っ盛りは病室のベッドで過ごすことになります。三度目の入院まで一週間を切りました。

 

秋田県大仙市の女性のオーダー草履「茶系おまかせ」です。柄としてはやや派手目ですが、ベース色が落ち着いているせいで面白い草履に仕上がりました。イ草に布を巻くことで平生地とは違った色彩に仕上がるのが、角館草履の面白さと自負しています(^^♪

 

宇都宮市の住宅地に出没していたクマが捕獲されたそうです。初めて秋田市の中心部に出没したときも大きな衝撃でしたが、北関東最大の都市は住民のみならず全国の人々に恐怖心を与えたと思います。被害がなく捕獲された報道に、ホッと胸をなでおろした人が多かったでしょう。

 

宇都宮市内のクマの映像で、通行人の目前を通り過ぎる姿に驚く声が紹介されていました。野生のクマとはいえ、人を見ればやみくもに襲うというわけではないようです。秋田県の例でも大声を出したら逃げていった話は複数聞きますし、他県では思わず振り回した拳がクマの鼻に当たって逃げていった話もあります。

 

それはつまり、「クマが攻撃モードになかったとき」なのでしょう。私が思うに、クマと出くわしたときにこれがせめてもの期待です。クマの心境に対して期待というのも適した言葉なのか分かりませんが、運よく被害に至らなかったケースはそのときのクマがたまたま穏やかでいたからですね。

 

一方でクマが攻撃モードにあれば、生身の人間には太刀打ちできません。先日の地元紙に、マタギの家系に生まれた男性が人を襲うときのクマの描写を分かりやすく説明していました。

「クマが襲ってくる状況は、原付バイクに乗った力士がナイフを10本持って走ってくるようなもの」

 

私がさらに付け加えるとすれば、「そのナイフには毒が塗られており、尚且つ奴らは手加減と言う言葉を知らない」…でしょうか。

 

福島県相馬市の男性のオーダー草履「パッチワーク調」です。現在お履きになっている草履画像を添付してくださり、「また同じ感じで涼し気に…」とのご希望でした。六月に入り暑い日は真夏日にさえなりますから、涼し気な色のご希望はしばらく続くかもしれません。

 

三度目の入院まであと二週間を切りました。ギリギリまで製作活動を続けますが、新規製作で入院前にお届けするとなると、14日(日)あたりがオーダー最終日になると思います。在庫品でお気に入りがあった場合は、17日(水)まで承ります。

 

さて、全国的にクマの出没情報が多発しており、東北では死亡事故が複数出ています。人身被害の報道に触れると八ヶ月前の記憶がよみがえり、私もカミさんも気持ちが暗くなるのがはっきり分かります。

 

一方で4月25日の地元紙に掲載された記事に反響があり、事故防止にわずかであれ効果が感じられます。そこでご注文の草履の中に新聞記事のコピーをお入れしようかと思い立ちました。ご一読いただければ幸いです。

 

 

秋田県大仙市の男性のオーダー草履「青が好きなんですけど、今年のラッキーカラーがピンクなんですよね!」がこちらです。桜プリントの中にかすかなピンク色が見えますから、ご希望に適ったと思います(^^♪

 

わが家の入口にはためくのぼり旗を見かけ入って見えたのが、注文主の男性でした。大仙市にお住いの彼は、地元にある特徴的なお店やお店メニューを広くPRしたいと、ホームページを立ち上げ活動していると言います。常にそんな頭でアンテナを張る彼には、角館草履ののぼり旗に何かの匂いを感じたのかもしれません。

 

 

角館草履の特徴を知り履き心地を確認した彼は、即座にオーダーを決めました。四日後届いた草履を早速履いて、その画像を送ってくれました。喜んでくれているのがその足にも出ていましたね。西宮家閉店後クマ事故もあって、一見さんとの出会いはほとんどなくなっていましたから、少し久しぶりに出会いのご縁を感じたところです。

 

 

短い時間でしたが彼と話していて、三十年余り前の自分と重なっていました。十八歳から十五年間サラリーマンとして、北海道・東北・北関東・信越と車で営業に歩いていました。角館の伝統工芸「樺細工」を置いていただけそうなお店を見かけると、名刺とカタログを手にドアを開けたものです。

 

独り仕事では普段感じることの少ない「世代交代」を見た想いです。案外悪くないものですね(^^♪

 

 

東京都足立区の女性のオーダー草履「赤系おまかせ」2点です。一つはご自身用でもう一つは履かせてあげたいご友人の分なんだそうです。ご注文主はかねてからのご愛用者ですから、角館草履の健康効果は百も承知です。そうすると大事な人にも履かせてあげたいと思うのは、極自然とも言えるでしょう(^^♪

 

わが家から車で4~5分のところに「あきた芸術村」があります。わらび劇場を中心にホテル・レストラン・温泉等々、こんな田舎によくもこれだけ造ったなという観光施設です。ミュージカルを中心に民舞など独特のステージが人気で、私も作品のすべてを複数回観劇するようになって十年余りが経ちました。

 

五月から始まった作品は、「黒紙の魔術師と白銀の龍」。折り紙の生き物たちが魂を得て動き出す、ファンタジー調のストーリーです。

一昨日二度目の観劇でした。 二度目でまた新たな発見があり、物語の奥深さを感じます。 私の草履にも「命の陣」があって 生き物の如く動き出したら本物だな…なんて思っていたら、観劇中に嬉しいメールが届いていました。

青森県のご愛用者が土地のご友人に私の草履を紹介してくださり、その履き心地をご友人に綴ったメールです。(一部抜粋)

 

なんか、履いてみて、身体に 効いてる感がハンパない。

私、魂の布草履と思ってるの! ありがとうございます。

 

治療と仕事半々の生活がまだまだ続きますが、これからも「魂の草履」を編み続けてまいります(^^♪

 

秋田市の女性のオーダー草履「茶系おまかせ」です。前回は西宮家へご来店でしたが、今回はお電話での通販をご利用でした。自宅の一部屋を作業場兼草履展示室に直してから、十ヶ月余りが経ちました。本当はもっともっとお立ち寄りいただく作戦を立てたいのですが、昨秋のクマ事故以来治療と営業半々の生活が続いています。焦らないと決めながら、若干の歯がゆさは否めません。

 

さて三回目の入院、四回目の手術日程が決まりました。六月十九日(金)に入院し、二十二日(月)に手術を受けます。入院期間は最大3週間と言いますから、うまくいけば七月上旬のうちに退院出来るかもしれません。

 

入院期間中は草履製作も発送作業も中断となります。パソコンメールへのご返信も出来ませんので、あらかじめご承知おきください。スマホへのご連絡は、通話以外可能な限り対応させていただきます。

 

この手術で思惑通りの結果を得られれば、PPロープを使った草履教室を再開させるつもりです。ご予約やお問い合わせをいただいているみなさま、もう少しお待ちくださいね(^^♪

 

義務教育を共に過ごした同級生が亡くなりました。享年六十三。どうしたって早すぎると云われる年齢です。交通事故による突然の報せは、一瞬すべてが凍った感覚でした。大人になって日常的な付き合いは少なくなっていたものの、毎年のお祭りで西宮家が開設するお祭りテントに必ず寄って一杯飲んでいくものでした。この地の教育行政に一生を捧げた彼は、多くの参列者に偲ばれ旅立ちました。

 

彼の火葬・葬儀と参列を終え、心の疲労感に何もする気が起きないでいたとき、今度はわらび座の脚本演出家逝去の報せです。享年六十四。これまでも訃報が重なることはありましたが、私自身のカラダが万全でない今回は少々キツいです。

わらび座を訪れるようになって十年余り、年齢の近い彼とは顔を合わせるたびに互い声を掛け合っていました。

 

三週間前、八ヵ月ぶりに訪れたわらび座小劇場へ、彼は私を訪ねてくれました。観劇出来るまでに回復した姿を喜んでくれ、食事が出来るまで治ったら必ず一杯やろうと言ってくれました。久しぶりの再会でそんなことを言われると、所構わず涙が出そうになったものです。しかし一方で気になったのは彼の体調でした。芳しくないのを噂に聞いていましたし、実際そのときも体の苦痛を訴えていました。

 

人の一生はどこでどう終わるか分かりません。私自身昨秋のクマ事故では紙一重で命拾いしたと思っています。

 

「人はどう死んだかではない。どう生きたかだ」

 

死に方は選べないが生き方なら選べる。そう考えると、先のお二人は共に見事な生き方をしたと思います。私も与えられた寿命の限り、生き方だけは信念を持ちたいものです。心からご冥福をお祈りいたします。

 

秋田市のリピーターさんのオーダー草履です。先日の新聞記事である程度の回復を知った女性が、カーナビを頼りにわが家を訪ねてくれました。そして生地在庫の中からご自身がお選びになった草履がこちらです(^^♪

 

クマ事故の代償について、心身の負担はこれまでのブログやSNSで書いてきました。もう一つ重要な課題は治療代、つまりおカネの負担です。これまでの人生では一週間ほどの入院を一度だけ経験しています。これほどの大ケガは人生初ですし、長期に渡る入院も初めての経験でした。

 

医療費は毎月一日から月末までの一ヶ月分を、診療科ごとに請求されます。救急搬送された9月26日は救急科により応急処置がなされました。翌日には担当科が口腔外科へ移されたため、救急科からの請求はその日一日限りなのですが、その医療費総額が579,010円、自己負担額が60,660円でした。たった一日の医療費がこれですから、この先を思うと頭が真っ白になりましたよ(笑)

 

クマ事故からここまで七ヶ月半、医療機関が私に費やした医療費総額は580万円余り、自己負担額は60万円を超えています。加入していた共済保険のおかげで無事に支払いを続けていますが、治療が終わる約一年後にはどこまでなるのでしょう。国が支払う医療費や保険会社が支払う共済金、そして私が働けない時間の収入減、これらすべての“損失”があの日の不注意に起因するわけです。

 

いつかこのクマ事故を総括するときがやってきたら、クマ事故の代償【カラダ編】【メンタル編】【おカネ編】としてまとめてみたいものです。