●イグネ | サンロフトの本とテレビの部屋

●イグネ

●イグネ
『新日本風土記「仙台」』で、田んぼの中に点在する農家の映像。田んぼと畑の違いや住宅街の有無の違いはあるが、草加駅裏の風景によく似ている。農家の周囲には「イグネ」と呼ばれる屋敷林があり、草加のお屋敷の形態とまるで同じなのだ。

仙台は広い平野で、風を遮るものがない。だから、家の北西に屋敷林を設けて風を防ぐのだという。なるほど、草加も関東平野で見える範囲に山は一つも無い。

Googleマップで確かめてみると、大家さんや御曹司の友人、小学校の新校舎から見えた大木も、すべて敷地北西の角にあった。周囲のお屋敷もみな同じ。10mほどの大木1~2本が北西の角。そこから南と東へやや低い木が連なっていく。南東側は3~5mの低めの木ばかりだ。防風林という予想は当たりであった。

大規模に造成されて原型が無くなった松原団地。畑から自然発生的に住宅街へ変化していった草加。町の成り立ちが今も見えるのは面白い。