●思い出+妄想=アラフォー恋愛ドラマ | サンロフトの本とテレビの部屋

●思い出+妄想=アラフォー恋愛ドラマ

●思い出+妄想=アラフォー恋愛ドラマ
『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』第3話。なぜ、こんなにも引きつけられるのだろう? 中谷美紀と藤木直人の掛け合いも面白い要素には違いない。が、中谷美紀とチュートリアル徳井それぞれの視点で回想される高校時代のすれ違いこそ、このドラマの肝なのだ。


高校時代に良い体験をした人は、案外少ないのではなかろうか。しかし、寂しく終わった青春の裏に、思いもよらない行き違いがあったとすれば……。そんな妄想を加える事で、一部のモテる人の同窓会ものから、万人が共感する普遍的な物語へと変貌する。なんという画期的なアイデア。


第2話のラストで徳井が昔の思いを語り中谷美紀が号泣するシーンは、最終回のクライマックスに持ってきてもいいほどだった。第3話のラストでは、逆に徳井が昔の行き違いの真相を知ることになる。これまたクライマックスに値する。


お互いに別の相手が出てきたり、藤木直人の謎が小出しで明かされたりと、この手のドラマにありがちな展開になってきたが、肝となる過去の話は今後も出てくるのではないかと思う。


●ベッキーは再評価されるべき
スキャンダル以前から、酷評はあった。「個性も能力も無いが、好感度を上げる戦略だけで売れた」というものだ。はたしてそうだろうか?


評価されて来なかった人が、ベテランになって急に評価されることは多い。出川哲朗や蛭子能収など、芸が無いとか仕事が適当だとか言われていた。MCだと、どんな番組でも出来るが自分のカラーを出さない東野幸治とか、番組を仕切るでも回すでもないが相手の話を巧みに引き出すおぎやはぎとか、目立たないテクニックを持っている例もある。


じゃあ、ベッキーのポジションや番組へもたらす効果は何なのだろう? イッテQとか、トリックハンターとか、志村どうぶつ園とか、にじいろジーンとか、大人数の番組では特に何もしていない。これらの番組のプロデューサーの意見を聞きたいものだ。キャスティングするには、必ず狙いがあるはずだから。


ベッキーが抜けた番組、気のせいか一様に寂しくなったようだ。かつて有吉が「元気の押し売り」というあだ名をつけたように、いるだけで番組の温度を上げる効果があるんじゃないかな。それは容易に代替のきかない能力だ。


●一段落の4月
欧文フォント1つ、和文フォント2つ、一応完成。今月はスムーズに作業が進んだ。ただ、1つめの和文フォントの完成度の低さが気がかり。作る順番が逆だったが、止むを得ない。