●『夏の別れ』 | サンロフトの本とテレビの部屋
2013年07月26日(金) 13時01分46秒

●『夏の別れ』

テーマ:雑感

●『夏の別れ』
『兄弟』や『二人の世界』と同じ「木下恵介 人間の歌シリーズ」の1本。ただし、脚本は山田太一ではない。現在、CS TBSチャンネル2で山田太一作品が集中放送されているので本作もそうだと勘違いして録画した。だが、お陰でいい作品に出逢えた。いや、正確には再会だ。恐らく1970年代末頃の再放送。ストーリーは忘れていたが、ところどころ覚えているシーンやセリフがあった。


1973年、田村正和30歳のドラマである。他の「人間の歌シリーズ」とは違う1時間枠×4話構成。焦燥感漂うミステリー作品だが、第2話で早くもミステリーの要素が消えてしまう等、構造的には弱い。


いわゆる「避暑地もの」。そういうジャンルがあるかどうか知らないが、避暑地の別荘で何かが起こるというドラマは多い。社会から隔絶された空間、非日常、リゾート……。舞台設定からしてドラマ性が高い。


そして、なんといっても謎の男・田宮(田村正和)の登場シーンが出色。昨今のドラマでは、とかく奇抜な言動や行動、事件などを発端に持ってきがちだが、彼の登場には一切の意外性が無い。そして、若い女性との出逢いと別荘までの会話も普通。普通にも関わらず、なぜだか強く興味を引かれる。視聴者の興味を引くことと、ただビックリさせることは違う。ビックリしても先が観たいとは思わない。


とにかく、この第1話は傑作中の傑作。それに比べると、第2話以降は凡庸だ。それだけ、この40年でドラマが大きく進化したということだろう。


↓8月1日から再び放送があるので、興味のある方はチェックを。


関連ページ  TBS CS[TBSチャンネル]『夏の別れ(木下惠介・人間の歌シリーズ)』



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