●『美しい大海を渡る』 | サンロフトの本とテレビの部屋

●『美しい大海を渡る』

●『美しい大海を渡る』
いつの間にか『宇宙戦艦ヤマト2199 オリジナルサウンドトラック Part.2』が発売。視聴出来るようになっていた。


ドメル艦隊のテーマとして知られる「艦隊集結」も収録された。旧作ではドメラーズIIIの他、三段空母と戦闘空母がガミラス本星に降下していく時に流れた。SFアニメにおいて、敵メカが初めてかっこよく見えたシーンだった気がする。
旧作では第2話あたりでヤマトが動き出すシーンにも「艦隊集結」が使われたのだが、ドメル艦隊のイメージが強いせいで、ヤマト2199ではヤマト側の音楽としては使われていない。
新録音の「艦隊集結」はより重厚感が増し、当初の仮タイトル「ベンハー・ヤマト」が示すように、映画「ベンハー」に出てきそうな雰囲気になっている。もっとも、旧作の「艦隊集結」はテレビBGM用だからモノラル録音。重厚さに欠けるのはそのせいだろう。


3バージョンも収録された「美しい大海を渡る」は、ご存知イスカンダルのテーマ。記憶が定かでないが、ヤマトがイスカンダルの海に降りるシーンにしか使われていないのではなかろうか? 使用頻度のわりに印象深い。
20曲目の「美しい大海を渡る」は実際にBGMに使われたもの(BGM集に収録)に近い。21曲目の「美しい大海を渡る(悲しい)」は『交響組曲 宇宙戦艦ヤマト』の「イスカンダル」冒頭約1分間の木管部分、22曲目の「美しい大海を渡る(弦)」はそれに続く弦楽合奏部分に近い。
ヤマトパート1の中でも屈指の名曲なので、BGMには使われなかったバージョンも復刻したのではなかろうか? ヤマト2199でどれが使われるのかは不明である。


新作BGMとしては「ニュース映画のテーマ」が面白い。戦時中のニュース映画を思わせる、どこかで聴いたような行進曲が渋い。
「日常」は、ヤマトBGMの定番である「ヤマトの主題」をモチーフにしたもの。
「大志 (若者よ大志を抱け) 」は、何となくヤマトIIIに出てきたっぽい良曲。


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