●『ガイアの夜明け』“電子ブック”の衝撃 ~活字市場はどう変わるのか?~ | サンロフトの本とテレビの部屋

●『ガイアの夜明け』“電子ブック”の衝撃 ~活字市場はどう変わるのか?~

●『ガイアの夜明け』“電子ブック”の衝撃 ~活字市場はどう変わるのか?~
BSジャパンで放送された。
電子書籍ブームは不可解だ。
iPadで、文字の大きさがワンタッチで自由に変えられるが、このUIは大いに疑問である。
だって、ページレイアウトがそのままで文字だけが拡大されるのだぞ。それまで1画面に1ページ収まっていたのに、拡大したとたんページ全体が見えなくなり、改行毎に画面全体を(縦組みの場合)上下にスクロールさせなければならないのだ。


これは、PC上でPDFを見る時の不快さに通じる。PCカタログ等、印刷物をそのままPDFにしたものは1ページ表示では所々文字が小さすぎ、拡大を余儀なくされる。
これが、エディタやWebの文字拡大なら、文字がウィンドウからはみ出すことなく、そのまま読み進められる。
結局、紙の上でしか通用しないレイアウトを、そのまま画面に持ち込んでも不便になるだけなのだ。


小さな書店に売れる本が入荷しない問題も取り上げられた。
遠くの大型書店に行くくらいなら、Amazonでポチった方が早い。特に、地方だと雑誌は1日遅れだから、Amazon等で買っても同じか1日遅いくらいで済む。


近年、漫画家と編集者・出版社の不協和音が聞かれ、小説家も一部人気作家以外は厳しい状況だという。
これまで、漫画家や小説家は編集者が育てていくもので、作品も編集者と二人三脚で創っていくと言われていた。しかし、それは出版社側の言い分にすぎなかったようだ。
これまでボツになっていた珍作が電子書籍で出てくるとすれば、面白くなるかもしれないな。