世界文学登攀行

名著といわれる古今東西の世界文学を登攀していきます。
文学とともに歩む成長の記録。になるはず。


(P75-144)「二の巻」


「クレーヴの奥方」を読んでいると、フランスの社交界が、自分の肌感覚として伝わってくる。
小説で語られる、物語社会への没入感って、すごく大事で、これが読むという行為から、感じるという行為に昇華すると、もう何が書かれていても、うれしい、楽しい、となるのではないか。


僕の中ではそういう作品は「細雪」「源氏物語」「紅楼夢」あたりがそうなのだけど、くどくどとした心理描写なんてなくても、ちょっとしたしぐさ、話し方などから、膨大な情報が読み取れるようになってしまう。
愛する人の一挙手一投足に翻弄される様子が、自分の若い頃の思い出なんかも総動員しながら、苦しくなったり、恥ずかしくなったりして、クネクネと体をのけぞらせながら読んでしまった。
正直、だんだんと年をとってきて、体力というか精力の減退にも起因するのだろうが、そういう、人を恋する感情というものが鈍くなっていることを自覚しているけれども、本来、人を好きになる気持ちって、本然的なもので、それは若い頃の直情的なものから、芳醇で豊かなものになっていくべきものなのかもしれないなあなんて。こんなことを言うのは、なかなかいい年をしたおじさんなわけなんですけど。


この作品は筋だけを追うような読み方をすると、なにやってんのあんたたち、と身も蓋もない感想になってしまうのかもしれない。でもこの作品は、これぞ文学だなあという気はしている。

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