はい、では昨日の続きです。

 

 先ずは以下の画像をご覧ください。

 

 


新聞広告カゴ編み師のブログ

 

 これは今日編んだカゴです。

 

 もうそろそろ私のカゴ編み人生も終わるので、あまった棒がもったいないので作った代物でございます。

 

 当然、塗るのは透明の水性ニスです。

 

 本当はもっとスタイリッシュにするつもりだったのですが、なんかちょっと予想とちがう結果になりました。

 

 

 底の白い部分に一本、側面と同じ黒い輪を編みこめば、だいぶ印象は変わったと思うんですけど。

 

 

 まあ要するに、今回のこの記事は、先日の水性にスに関する補足と思ってください。

 

 

 では、次に以下の画像をご覧ください。

 


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 私がこれまでに編んだ透明クリアニス用のカゴの面々です。

 

 みんな可愛いですね。

 

 

 フランス・イタリア・ドイツの国旗を模したゴミ箱なんか、もう手放すのが惜しいくらいです。

 

 

 他にもブルーのゴミ箱や桃色のゴミ箱なんかステキです。

 

 

 とにかく基本の編み方だけで、広告棒の元の色を活かせば、これくらいの作品は誰にでも作れるということです。

 

 

 で、透明ニスを塗る際に、注意すべきことの補足について、記しておきたいと思います。

 

 

 実は油性ニスは、パソコンで言うなら互換性があるので、ある程度、色や種類を交わらせても平気です。

 

 

 しかしここで重大な注意点を申し上げておきたいと思います。

 

 

 水性ニスと油性ニスは、絶対に、まぜてはいけない。

 

 

 これはもうニス塗り業界の鉄則です(多分)。

 

 

 使うハケも、油性同士ならどうでもいいですけど、油性と水性だけは、絶対に分けて使うべきだと思います。

 

 

 私も専門家ではないので詳しいことは分かりませんが、油性ニスと水性ニスを同一のハケで使うとお互いのニスが分離して、ものっすごく気持ちの悪い仕上がりになります。

 

 

 せっかく手間ヒマかけて編んだカゴを、きったない仕上がりにしたらもったいないことこの上ないじゃないですか。

 

 

 ですので、もし水性ニスと油性ニス、両方試したい方がいらっしゃいましたら、ハケ、そしてニスを入れる容器を最低でも2つ分、用意していただくことを、推奨したいと思います。

 

 

 それと最後に。

 

 

 広告や雑誌を使って作る棒ですが、元の色合いを活かして水性ニスで仕上げたい場合、気を付けるべきことがあります。

 

 それは何かといいますと。

 

 

 顔と文字、です。

 

 

 広告や雑誌を使うわけですから、とうぜん顔や文字が印刷されていることがあります。

 

 

 しかし、透明の水性ニスを使うと、その元の印刷がダイレクトにカゴに反映されるわけですから。

 

 

 人の目や歯がダイレクトに反映されていると、そのカゴを使うのに少々のためらいが生じるというのは人としての自然な感情じゃないかと思います。

 

 短く言うと「気持ち悪りっ!」ということです。

 

 

 あと文字ですね。

 

 

 コレは特に雑誌をつかった棒に顕著に現れます。

 

 

 商品のサイズや特徴などを明記した文字列は、その広告の対象となる商品を実際に購入しようとする際にはもちろん重要なのですが。

 

 

 どうせ捨ててしまう紙を、カゴに昇華させて役立てようとする場合には、少々意味合いが異なります。

 

 

 特にマイナスイメージをはらむ文字列には要注意です。

 

 

 私はせっかく編み上げたカゴに「墓」とか「肩こり」とか「病」とかいう文字が入っているのを見て辟易したことがあります。

 

 

 そのまま透明ニスでコーティングして残す代物ですからね。

 

 

 まあもちろん、その部分だけを小さく切った紙を上に貼ることでごまかすこともできますが。

 

 

 それはそれで手間がかかりますし、どうせなら、もとの紙のデザインを活かした棒で創りあげるのがいいんじゃないかと思うのです。

 

 

 と、いうことで。

 

 

 透明の水性クリアニスで仕上げようと思っている方は、以上、注意してください。

 

 

 そんなん関係ねえや、あたしゃ色つきの油性ニスで仕上げるんだーい、と言う方は、その点あまり気を使わなくてけっこうです。

 

 油性のニスは、表面の印刷のインクをある程度溶かしてしまうので、じゃんじゃん棒を作ってどしどしカゴを編んでしまい、後述する油性ニスの章をぜひとも参考にしてみてくださいね。

 

 

 それでは今日はこのへんで。

 

 

 カゴ編み師でした。