盆や正月でもめったに帰省しない息子が突然、実家に顔を出した。
「仕事で近くに来たから」。母は「もう、事前に連絡してよ」と小言を並べながら、手早く食事をこしらえた。
うつむいたまま、箸を付け、「うまい」とつぶやく息子は涙目だった。
母は“悩みに直面しているな”と察したが、黙っていた。食べ終えた息子は、見違えるほど元気になって帰っていった。
母は、息子が小学生の時に書いた作文を、今も忘れていない。
「お母さんのごはんには何が入っているんだろう。とにかく力が出ます」。
以来、息子が行き詰まった時は、たくさんの料理を振る舞い、「こんな時はおいしいもの食べて、大声で笑って、また頑張るんだね」と言って、後は何も聞かなかった。
息子も息子で、そうした日は決まって母が深夜まで唱題することを知っていた。
思春期の頃は素直に感謝できなかったが、それでも親子の心は通じ合っている。
人生は波瀾万丈。この春、進学や就職で親元を離れた人にも、挫折はあるだろう。
その時、無償の愛を注いでくれる存在が、どれほど大きな支えとなるだろうか。
「人となりて仏教を信ずれば先づ此の父と母との恩を報ずべし」(御書1527ページ)。
父母への感謝を忘れない人は、必ず苦難を勝ち開いていける。(白)
名字の言>2018.4.14
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「三三蔵祈雨事」日蓮大聖人御書全集P1468
甲斐無(かいな)き者なれども・たすくる者強ければたうれず、
すこし健(けなげ)の者も独(ひとり)なれば悪(あ)しきみちには・たうれぬ
~通 解~」
ふがいない者でも、助ける者が強ければ倒(たお)れない。少し強い者でも独(ひと)りであれば、悪い道では倒れてしまう。
~池田先生の指導~同志への指針
人間を強くするのは、人との絆である。学会は、善友が支え合い、共々に勝利する最極のスクラムなのだ。
後輩や新しき友を、「自分以上の人材に!」と願い、激励する。共に祈り、共に学び、共に動く──このリズムから広布の希望の胎動(たいどう)は始まる。
「あの励ましがあったればこそ!」と感謝されゆく、冥(みょう)の照覧(しょうらん)のドラマを誇り高く綴りゆこう!
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「妙心尼御前御返事」日蓮大聖人御書全集P1479
この仏・不死の薬をとかせ給へり・今の妙法蓮華経の五字是なり、しかも・この五字をば閻浮提人病之良薬とこそ・とかれて候へ
~」通 解~
この仏は不死の薬を説かれたのである。今の妙法蓮華経の五字がこれである。しかも、この五字こそ閻浮提(えんぶだい)の人の病(やまい)の良薬(りょうやく)と説かれている。
~池田先生の指導~同志への指針
夫の病(やまい)と闘う婦人に最大の勇気を送られた一節である。
生老病死の苦悩を打開する最高の良薬(りょうやく)を持つ我らに恐れるものはない。人生を決めるのは、この大確信である。
誰人も、思いもよらない病気や悩みに直面する時がある。しかし、必ず変毒為薬(へんどくいやく)できるのが、妙法である。朗々たる師子吼(ししく)の題目で、胸中に希望の太陽を昇らせ、一切の苦難を断じて打ち破(やぶ)るのだ。
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「四条金吾殿御返事」 日蓮大聖人御書全集 P1192
ただ心(こころ)こそ大切(たいせつ)なれ、いかに日蓮(にちれん)いのり申(もう)すとも不信(ふしん)ならばぬ(濡)れたる・ほくちに・火(ひ)をうちかくるが・ごとくなるべし、 はげみをなして強盛(ごうじょう)に信力(しんりき)をいだし給(たま)うべし
~ 通解~
ただ心こそ大切である。いかに日蓮が祈っても、あなた自身が不信ならば、濡れている火口(ほくち)に・火を打ちかけるようなものである。勇んで強盛に信力を出しなさい。
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