【看病:50代②】⑦3度目の退院日に決意したこと「退職・起業」 | 家族の看病・相談

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8月の退院日、帰りのタクシーの中である事を決めました。

その時の気持ちは、5年経った今でも変わっていません。

 

 

ある事とは、

“夫がどんな状況になっても、前向きに明るく生きていける場所を用意しておきたい”

という事でした。

 

 

 

隣では夫が目を閉じてもたれています。

繰り返す入退院に疲れている様でした。

 

(何を考えているのかしら…)

 

私は、4度目の入院を考えていました。

 

4度目は恐らく余命を告げられる…。 

気力を失くし退職する事になる…。

病気の事ばかり考え寝たきり…。

 

 

“前向きに明るく生きていける場所が必要”

 

①「病気」でも仕事が出来る場所

②誰にも気兼ねなく「通院」出来る環境

③「ストレス」なく自分のペースで行動

 

“会社の経営者”

 

 

 

 

たまたまですが、私自身が30代半ばから起業を視野に動いていました。

 

30・40代は、将来の起業を考えながら「業種・職種・資格取得」等を選択していました。

 

この年、4月の発令で夫が東京に戻り、まさか6月にまた入院する事になるとは思っていませんでしたので、私も5月から中小企業振興公社の経営相談に行くなど、起業の準備に入っていました。

 

事業計画書、定款などの作成や、オフィス探しを始めたところでした。

  

ところが、6月に入院…。

(神様がやめなさいと言っている…)

(看病に専念しなさいということ…)

起業を諦めかけていました。

  

しかし、退院日のタクシーの中で、横に座っている夫の疲れた様子をじっと見ていたら、迷いなく起業を決意しました。

 

“やはり、前向きに明るく生きていける場所が必要”

 

 

 

退院日は8月の土曜日でした。

土日は会社が休みです。

ずっと考えていました。

 

そして、答えが出ました。

「翌月の9月末に会社を辞める」

「急がなければ…」

 

当初の予定では、あと1年位はOLをしながらゆっくり起業の準備をして行くつもりでした。

 

しかし、4度目の入院が近いのではないかと心配でした。

 

 

そして、9月末に退職しました。

夫には起業の事は話していません。

 

昔の上司に声を掛けて頂いていたので、そちらに再就職するのだと思っていた様です。

 

 

 

創立日は「義母の命日、12月24日」と決めていました。

そのため、法務局への登記申請まで約2か月しかありません。

 

一人で起業しようとしていましたので、まず「事業計画の見直し」からでした。

 

“夫が前向きに明るく生きていける場所”

 

 

夫の得意分野は…

 

転職前の会社では、よく社長賞を貰っていました。

営業でしたが、個人でも部でも頻繁に表彰されていました。

表彰状をポンと仏壇に無造作に投げるので、毎回私が広げて義父母の遺影に見える様に掲げて読み上げていました。

 

転職後も、支店長時代に全部の課が表彰を受けるなど、順位が見えるものは得意な様です。

 

(私は苦手です。他人と争うぐらいならビリでもいいと思ってしまいます。本当はよくない考えかもしれませんが…。)

 

お客様からの称賛の声も、担当課全員が表彰されていました。

 

(お客様がわざわざ書いて、ポストに投函し本店に届きますが、何をどの様にしたら担当課の全員が表彰されるのか…?本人もフロアに出てお客様に声がけをしているとは言っていましたが…。それにしても不思議です。)

 

接遇のほか、業務改善やマネジメント研修にも力を入れていた様で、モデル支店に選ばれました。

 

 

二人の共通点は…

 

実務経験上詳しいのは社会保障制度。

そのため、社会保障関係の相談を受ける事が多い。

また、若い方からの悩みごとなどの相談が多い。

二人とも法学部出身のせいか法律を読むのが好き。

 

 

 

そしてスタートしました。

夫には「起業します」とだけ話しました。

 

「義母の命日、12月24日」の創立手続きには、法務局へ二人で行きました。

 

夫は、「私の付き添い」として来ていました。

 

私は、「いつの日か夫が退職した時」に夫と進めて行くため、「この日の事を覚えておいてもらいたい」という気持ちがあり一緒に来てもらいました。

 

 

 

夫には、起業理由を一切話していませんでした。

私が娯楽で始めたと思っていた様です。

 

(約4年後(今年正月)に、あるきっかけがあり話しました。黙って下を向いていましたので、どの様な表情をし何を思ったのかわかりません。)

 

 

そして、起業スタート後1年も経たないうちに4度目の入院、手術になります。

 

 

 

 

(【看病】目次)

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(看病:50代②)

⑧突然の退職「在職中に教わった大切な事」

 『3度目の退院日(土)と翌日(日)、会社を退職するか一人でずっと考えていました。…』