初めての船出!

新型コロナウイルスの蔓延により突然の幕切れを迎えた昨シーズン。
その後アイスホッケーを取り巻く環境のみならず、世の中は瞬く間に一変してしまいました

そしてまだ先行きは不透明なままとはいえ色々なことが少しずつ動き始めた昨今、
我がチームの氷上練習も例年より1ヶ月ほど遅れてスタートしました

コンタクトスポーツゆえのジレンマはありつつ、出来得る限りの感染対策を行いながらシーズン始動です
!

何かと不便なことも多いですが、「俺らって一体何部
?」とぼやきながらただひたすら陸トレを続けていたことを思うと、リンクに乗れただけで幸せなはず


間違いなく初めて経験するようなシーズンになると思いますが、澱んだ空気を一新し皆様に明るい話題をお届けできるようチーム一丸となって頑張りますので、
変わらぬご声援のほど、何とぞよろしくお願いいたします‼️
再び前へ!
先日の国体でのこと。
試合で脳震盪を起こしたクロちゃん。
脳震盪は起こってから最初の24時間は特に注意が必要で、目を離してはいけないということで…
夜寝る時も交代制で監視されている中で寝るという、する側もされる側も気まずい苦行が待っていました

しかも見張り役側も重傷で戦線離脱した2人という、野戦病院のような状況でした。
カオス

そんなチーム全体がボロボロの状態で香川に帰ってきたので国体後の初練習は1週間のオフ明けだったとはいえ、まだ復活できていない選手がたくさんいました。
見学選手は多いが、氷上の人影はまばら

国破れて山河あり……ふっ

試合で頑張った代償です

けれど2回目、3回目と回数を重ねるごとに人数が揃うようになり、次の大会に向けての試行錯誤が始まりました

人数が少ないチームだからこそ効率的に得点を狙えるプレー、体力を浪費することなく連戦に備えることのできる態勢作りを目指したいものですね



まだ怪我が完治はしていないまま練習に参加している選手たちも多いので無理は禁物ですが、全員の力でチームをより前進させようとしている姿を見守りたいと思います。
八戸国体・過酷な戦いの中で
八戸で行われた冬季国体から選手たちは満身創痍で帰ってきて、すぐに社会人としての日常生活に戻りました。
一方私は4日間で5試合、持てる力を振り絞って戦い抜いた選手たちの姿を間近で見続けて、どうやってもその凄まじさを伝えられる気がしなくてブログを書けないままになっていました。
本当に
選手たちは香川県代表として全力で今できるベストを尽くしました。
まずは一回戦を手堅く勝ち上がった私たち香川県選抜チーム。
続く二回戦にも集中して臨みました。
しかし2ピリまで、リードはしているものの点差はそれほど開かない展開となりました。
しかも相手チームのゴール下の氷がバリバリに割れてしまったらしく、その補修のため再三ゲームが止められ、特に3ピリには長時間に渡り試合が中断しました。
相当昔の国体ですが主審の体調不良により同じように試合が中断したことがあり、その時はその中断でゲームの流れがガラッと変わり敗れてしまいました。
そんな苦い経験があるだけにデジャヴか?と一瞬不安がよぎりましたが心配無用でした。
みんな集中力を切らすことなくプレー再開後に試合を決定づけるゴールを決め、その後も立て続けに得点を挙げて無事に二回戦も突破しました。
ベスト8進出です!
そして準々決勝ではついに優勝候補・東京都選抜との対決を迎えました。
相手は関東1部リーグの大学生選手ばかりのチームとあって、相当厳しい戦いになるだろうと誰もが予想したこの試合。
しかも香川は二回戦で負傷した稲葉洋選手を欠いた布陣で臨むことになりました。
けれど始まってみると1ピリで3点先取!
もともと並々ならぬ気迫をもってゲームに向かっていたところに早々の連続得点、そして先発GK・金丸選手の神セーブ連発でさらに勢いづき、チームの雰囲気は最高潮に

(後でビデオを見たところ、スピードが出ているところに肘が頭に入ったので頭が持っていかれて、その反動で体は宙を舞っていました
)

さらに不運なペナルティでもう1人ゲームアウトし、香川県選抜はなんとプレーヤーたったの10人で戦わなければならないというとんでもないピンチにさらされたのでした。
しかし
人間、崖っぷちに立たされるとリミッターが外れるものなのですね💧
ここでもう一段階、選手たちのギアが上がりました。
今いる自分たちで何とかしなければとギリギリの状況に追い込まれ、みんな異常にテンションが上がってベンチも異様な盛り上がり

東京に連続得点を奪われて3ピリ前半時点で3ー5までひっくり返されたものの(各試合の詳細は畑中DによるアイスフェローズHPのニュース参照
)、それで意気消沈することはありませんでした。

そのままズルズルと負のスパイラルにはまってもおかしくないゲーム展開にも関わらず、この試合の彼らの粘りは凄かった!
3ピリも後半に入ってなお、その2点差を取り返して同点に追いついたのです

もう感動しすぎて興奮しすぎて、その時撮れてた写真はこれのみでした
↑


本当にみんな最高です



だってホイッスル後のセットチェンジのタイミングにはベンチに選手が誰もいなくなる場面が度々あったほどの人手の無さでその粘り。
ベンチの外にも固唾をのんで試合を見守っていたスタッフたちや戦線離脱した選手たちが、
また力一杯声援を送ってくださっていた観客席の皆さんが、
さらには遠くからもインターネットの速報にかじりついて試合の成り行きに一喜一憂してくれていた人たちがたくさんいましたが
みんなが感極まって泣きたくなるほど感動したと思います

全員がONE TEAMになった瞬間でした

途中急な交代で出場したGK・高瀬選手も即座に集中してよく守ってくれ、同点のまま延長戦へともつれ込みました。
結果として延長戦での1点に泣きましたが、この試合はここ数年の中でベストゲームだったと思います。
試合後もこれ以上アドレナリンは出ないだろうというくらい皆ギラギラ(?)しており、同日に行われる順位決定戦に向けて早くも気持ちを切り替えていました。
とはいえ準々決勝からの同日ダブルヘッダー、そして翌日のさらなる順位決定戦。
ともに勝ち上がってきている強豪チーム相手に、24時間のうちに3試合を2セット回しで戦うという恐ろしいスケジュールでは疲弊を凌駕することはさすがに出来ませんでした。
今年は一回戦から1ピリオド正味20分の長丁場でしたし⤵️
そもそも地方ブロック予選を勝ち上がって国体本選に進出したチームの中で全員が社会人というチームは香川県だけらしく(たいていやたら元気な学生選手がいる)、
他県選手たちからも「社会人だけの2セット回しでよくやるな~
俺ら絶対ムリ
!」とびっくりされていたようです。


それでも選手たちは終始気持ちを切らさず、諦めず、試合を最後までまっとうしました。
点差だけでは読み解けない熱さがそこにはありました。
厳しい戦いの中で色々な課題も見つかったかもしれませんが、とにかく今は「おつかれさまでした
」というねぎらいの一言に尽きます。


感動をありがとう

リミッターを外して底力を発揮できた自分たちを、そして仲間たちを信じて、また次に向けて前進していきましょう!
試合速報
八戸国体7・8位決定戦 (@田名部記念アリーナ)
VS 愛知県選抜
1ピリ・0ー3
2ピリ・1ー2
3ピリ・0ー2
トータル1-7で勝敗れました
満身創痍で最後まで頑張りました!

取り急ぎご報告まで。