当NPO理事の長谷川晃氏(ソリトン通信代表中国・天津大学客座教授中国・浙江大学客座教授)が2008年日本学士院賞を受賞されました。
http://www.japan-acad.go.jp/japanese/news/2008/031201.html#hasegawa
長谷川先生の講演については、以下をご参照下さい。
http://ameblo.jp/kagaku/entry-10022115105.html
http://ameblo.jp/kagaku/entry-10071221836.html
http://ameblo.jp/kagaku/entry-10063473105.html
http://ameblo.jp/kagaku/entry-10398055446.html
http://ameblo.jp/kagaku/entry-10196620565.html
http://kagakucafe.org/eee/hasegawa.wmv
http://kagakucafe.org/kiev/hasegawa.wmv
「ファイバー中の光ソリトンの発見とプラズマ乱流の自己組織化に関する研究」
長谷川晃氏の業績は、連続体の非線形現象の解明に関わるもので、大きく光ソリトンとプラズマ乱流の2つの研究に分けられます。
20世紀の数学と理論物理学の大きな成果の一つに非線形連続体中に発生するソリトンと自己組織化現象の発見と解明があります。双方とも現象としては 19世紀から知られていましたが、20世紀に初めてその理論体系が確立しました。上記の発見は、無限次元空間では非線形性が従来の予測とは逆に形の整ったものを生み出すことを示し、これまでの常識を覆すものとして注目されています。
第1に、長谷川氏は、光ファイバーの非線形効果に注目し、光ファイバー中の光情報伝送を記述する基本方程式の導出と光ソリトンの発見、およびこれを用いた遠距離、超高速光通信の研究で大きな業績を挙げました。
第2に、長谷川氏による磁場中プラズマの乱流を記述する基本方程式(長谷川-三間方程式)の導出と、これを用いたプラズマ乱流の帯状流(ゾーナルフロー)の発生の解明は、核融合プラズマの閉じ込めにつながる業績で、プラズマ核融合の研究に大きく貢献しました。