ワルダー法とウインクラー法の違い。
ウインクラー法は炭酸イオンがバリウムイオンと反応することを利用する方法。
①混合物の水溶液を分け,②・③の操作を行う。
② 片方は,メチルオレンジを加えて
塩酸を滴下し,黄色から赤色に変化したときを終点とする。
塩酸の量は,水酸化ナトリウムの中和のために必要な量と
炭酸ナトリウムを完全にNaClにするために必要な量の合計となる。
③ もう片方の水溶液は,塩化バリウム水溶液を十分量加えて難溶性の
炭酸バリウムを生じさせる。
Ba2+ + CO32- → BaCO3
残った水溶液は水酸化ナトリウムなので,これをフェノールフタレインを加えて
塩酸を滴下して中和させる。塩酸の量で,水酸化ナトリウムのみの中和に必要な量がわかる。
炭酸ナトリウムの濃度は,③の量から②の量を引けばよい。