酸化鉄(Ⅱ)や酸化鉄(Ⅲ)のように,( )の中のローマ数字の意味をわかっているか。
酸化鉄(Ⅲ)はFe2O3だが,これは決して化学式の中の酸素原子の個数ではない。
金属元素は,通常陰イオンにならず,化合物のときは酸化される。
そのときの酸化数は大体決まっているが,複数の酸化数をとるときに
その酸化数(+の符号を除く)をローマ数字で書くのである。
Fe3+ と O2- は 2:3の割合で結合し,酸化鉄(Ⅲ)Fe2O3となる。
Fe2+ と O2- は 1:1の割合で結合し,酸化鉄(Ⅱ)Fe2O3となる。
遷移元素の多くが,複数の酸化数をとる。
これでパッと遷移元素が思いつけばすぐに理解できる。やっぱり周期表は大事だ。