波動砲口形状研究 総まとめ
波動砲口形状研究も大分と長く書いてきたが、そろそろ重要なポイントはほぼ網羅して残っているのは補遺的な内容だけという段階に来ているように思う。
基本的には俺ヤマトを追求しているわけだが、一般論としても主張できそうな要件をここで整理しておきたい。
以下太字でまず要件、ついで箇条書きでその理由、そしてそれに関する過去の記事へのリンクという形でまとめる。
1.砲口脇とフェアリーダーの繋がりが凹(逆折れ)になっていないこと。
1)劇中でそのような描写は見られない。
関連記事 (1)
2.砲身内のフィンの前端(歯)は砲口のフチにあるべきこと。
1)少なくとも初代の設定画、劇中画ではほぼ例外なくそうなっている。フチより少し引っ込むのはさらば以降。
関連記事 (1)
3.砲口の上端から下端までの距離(a)と、下端から喫水線までの距離(b)がほぼ1対1であること。
1) この比率は劇中画やポスターでも大きく違い、模型・トイでも1対1.3から1対0.67までバラバラ。中庸をとって大体1対1にするのは最大公約数としての適切な落とし所である。
2) 設定画でも1対1.1程度である
関連記事 (1) (2)
4.砲口の幅(x)は、上下の高さ(y)と同程度で、砲身内は円に近い形状であること。
1)よく知られたビジュアルを3Dで再現しようとすると砲口の幅は高さと同程度になる。
2)設定画でも縦横の比もほぼ1対1になっている。
3)砲として考えるなら砲口は楕円よりも円に近いほうが自然である。
関連記事 (1) (2)
5.砲口の上辺(z)は、砲口の最大幅(x)と比べて十分小さくなっていること。
1)砲口からフェアリーダー周辺の曲面への繋がりを良くするため。
2)横からのアングルで砲口から歯がのぞかないようにするため。
関連記事 (1) (2)
6.横から見たとき、砲口の上半分が十分前方に傾斜していること
1)艦首をスマートに見せることができる。
2)設定図を重視するなら設定図程度には傾斜させるべきだが、そこまで行っていない立体物が多い。
関連記事 (1) (2) (3) (4)
7.横から見たとき、下半分は上半分よりも立っていて、砲口のフチが横から見て湾曲していること
1)設定図もそうなっている。
2)湾曲によって砲身の断面が真円でも、砲口は卵型の楕円に見える。砲身の断面は円と考えるほうが自然
2)砲口の「口」らしさを出すのに貢献する。
関連記事 (1) (2)
8.砲身内のテーパーはできるだけ小さくすること
1)テーパーが強いとフィンの並びがどこかで不均一になりやすく見た目に影響する。
関連記事 (1) (2)
9.舷側と波除板の繋がりは山折れ線で有るべきこと
1)劇中画の影のつき方やパネルラインからそう解釈するのが自然。
関連記事 (1) (2)
一応自分の好みは抑えて客観的な論拠を示すようにしてみたが、その論拠の選び方で私の好みが出てしまうことは否定できない。私が気づいていないポイントもあるであろうということで以上のポイントも暫定的なものだ。
手元にある立体物でこれらの要件はどの程度満たされているか見てみると次のようになる。
3.の砲口とアゴの比率などは写真の印象と違って見えると思うが、なるべく遠近感やパースの影響を排するように写真を撮って、1対0.9~1.1程度なら○としている。
こうしてみるとDVDと復活編は比較的好みに合う点が多く、私の中での評価が高いことに改めて納得する。しかし両者の方向性がは大分食い違っていて、8のテーパーや9の山折り以外ではお互いに惜しいところを分けあっている。
持っていないので書いていないが1/350や超合金魂など他の立体でもすべてを○でクリアするものは無いだろう。
自分が改造した新1/500や1/700を同様に評価するとどうなるだろうか。
改造によって評価が変化したところを赤にして表示するとこうなる。
ある程度改善はしているが直しきったとは言いがたい。
この2つの改造は自分の中での波動砲の形状を整理できていない中での製作だったというのも一因ではあるが、もし今から全てを○にするべく製作を始めたとしても技量の問題で実現は難しいだろうと思う。
理想の立体はどこにもないし、自分の手で実現するのもなかなかハードルが高い。一度それを手に入れることができればきっとさらに考察は進むと思うのだが・・・。(追記:ある程度条件を満たす立体物を後日制作して2012年3月に上記条件を再評価している 。)
その代替手段が六角による3Dモデルであるわけで、例えばこれは
上記の9の条件を全て○でクリアする。ではこれこそが究極なのかといえば、幾つか留保したい点が残る。それについても少し書いておきたい。
基本的には俺ヤマトを追求しているわけだが、一般論としても主張できそうな要件をここで整理しておきたい。
以下太字でまず要件、ついで箇条書きでその理由、そしてそれに関する過去の記事へのリンクという形でまとめる。
1.砲口脇とフェアリーダーの繋がりが凹(逆折れ)になっていないこと。
1)劇中でそのような描写は見られない。
関連記事 (1)
2.砲身内のフィンの前端(歯)は砲口のフチにあるべきこと。
1)少なくとも初代の設定画、劇中画ではほぼ例外なくそうなっている。フチより少し引っ込むのはさらば以降。
関連記事 (1)
3.砲口の上端から下端までの距離(a)と、下端から喫水線までの距離(b)がほぼ1対1であること。
1) この比率は劇中画やポスターでも大きく違い、模型・トイでも1対1.3から1対0.67までバラバラ。中庸をとって大体1対1にするのは最大公約数としての適切な落とし所である。
2) 設定画でも1対1.1程度である
関連記事 (1) (2)
4.砲口の幅(x)は、上下の高さ(y)と同程度で、砲身内は円に近い形状であること。
1)よく知られたビジュアルを3Dで再現しようとすると砲口の幅は高さと同程度になる。
2)設定画でも縦横の比もほぼ1対1になっている。
3)砲として考えるなら砲口は楕円よりも円に近いほうが自然である。
関連記事 (1) (2)
5.砲口の上辺(z)は、砲口の最大幅(x)と比べて十分小さくなっていること。
1)砲口からフェアリーダー周辺の曲面への繋がりを良くするため。
2)横からのアングルで砲口から歯がのぞかないようにするため。
関連記事 (1) (2)
6.横から見たとき、砲口の上半分が十分前方に傾斜していること
1)艦首をスマートに見せることができる。
2)設定図を重視するなら設定図程度には傾斜させるべきだが、そこまで行っていない立体物が多い。
関連記事 (1) (2) (3) (4)
7.横から見たとき、下半分は上半分よりも立っていて、砲口のフチが横から見て湾曲していること
1)設定図もそうなっている。
2)湾曲によって砲身の断面が真円でも、砲口は卵型の楕円に見える。砲身の断面は円と考えるほうが自然
2)砲口の「口」らしさを出すのに貢献する。
関連記事 (1) (2)
8.砲身内のテーパーはできるだけ小さくすること
1)テーパーが強いとフィンの並びがどこかで不均一になりやすく見た目に影響する。
関連記事 (1) (2)
9.舷側と波除板の繋がりは山折れ線で有るべきこと
1)劇中画の影のつき方やパネルラインからそう解釈するのが自然。
関連記事 (1) (2)
一応自分の好みは抑えて客観的な論拠を示すようにしてみたが、その論拠の選び方で私の好みが出てしまうことは否定できない。私が気づいていないポイントもあるであろうということで以上のポイントも暫定的なものだ。
手元にある立体物でこれらの要件はどの程度満たされているか見てみると次のようになる。
3.の砲口とアゴの比率などは写真の印象と違って見えると思うが、なるべく遠近感やパースの影響を排するように写真を撮って、1対0.9~1.1程度なら○としている。
こうしてみるとDVDと復活編は比較的好みに合う点が多く、私の中での評価が高いことに改めて納得する。しかし両者の方向性がは大分食い違っていて、8のテーパーや9の山折り以外ではお互いに惜しいところを分けあっている。
持っていないので書いていないが1/350や超合金魂など他の立体でもすべてを○でクリアするものは無いだろう。
自分が改造した新1/500や1/700を同様に評価するとどうなるだろうか。
改造によって評価が変化したところを赤にして表示するとこうなる。
改造新 1/500 |
改造 1/700 |
|
1.逆折なし |
△ |
○ |
2.歯を砲口 ヘリに |
☓ |
☓ |
3. a:b=1:1 |
○ |
△ |
4. x:y=1:1 |
△ |
△ |
5. x>>z |
△ |
△ |
6. 前傾急 |
○ | △ |
7.砲口湾曲 |
○ | △ |
8.テーパー |
☓ |
○ |
9.山折り |
☓ |
○ |
ある程度改善はしているが直しきったとは言いがたい。
この2つの改造は自分の中での波動砲の形状を整理できていない中での製作だったというのも一因ではあるが、もし今から全てを○にするべく製作を始めたとしても技量の問題で実現は難しいだろうと思う。
理想の立体はどこにもないし、自分の手で実現するのもなかなかハードルが高い。一度それを手に入れることができればきっとさらに考察は進むと思うのだが・・・。(追記:ある程度条件を満たす立体物を後日制作して2012年3月に上記条件を再評価している 。)
その代替手段が六角による3Dモデルであるわけで、例えばこれは
上記の9の条件を全て○でクリアする。ではこれこそが究極なのかといえば、幾つか留保したい点が残る。それについても少し書いておきたい。