コスモガン改造記 その11 100万倍の大飯喰らい | 波動砲口形状研究

コスモガン改造記 その11 100万倍の大飯喰らい

以前のエントリでDFPlayerをスリープから起こす方法を苦労して見つけたという話を書いたが、あの苦労は全然報われていなかった。

 

コスモガンの電源は基本的に入れっぱなしで、数分使わなかったらスリープに入る形で節電、当分いじらないときは電池を抜くという形にしようと思っていた。

 

ところが実際やってみると電池があっというまになくなる。3日も持たない。

 

PICはスリープに入ると消費電力は数十ナノアンペアレベルまで下がる。これならほとんど気にしなくていい消費電力だといえるだろう。

 

しかしあらためて調べてみるとDFPlayerはスリープでも20ミリアンペアくらい消費しているのだ。

 

1ミリアンペアが1,000,000ナノアンペアなので、寝ているときDFPlayerはPICの100万倍(!)の電力を喰っていることになる。

 

そもそも起動していても約25ミリアンペア程度とまあまあの大飯喰らいだが、寝てても20ミリアンペアではほとんどかわらない。

 

本格的に節電させるには、DFPlayerの電源そのものをPICからコントロールすべきだったようだ。うーん。しかし回路をいまさらいじるのは大変だ。

 

 

しょうがないから物理的な電源スイッチをなんとかしてつけるかあ。

 

コスモガンのメイン電源のスイッチに安全装置のレバーを使えれば最高だが、ただの彫刻でしかない安全装置のレバーを動かせるように直すのは私の腕では無理だ。

 

電池ボックス周りでスイッチを付けることにしたがどうにもうまく収まる場所がない。ネットを見て回ってなるべく小さく薄いスイッチを見つけ、電池ボックスのレイアウトをわずかに変えてなんとかスイッチの収まる場所をひねり出した。

ちなみにこの写真は失敗。もう3ミリスイッチの位置を下げないと収まらなかった。

 

これで一応スイッチは付いたが、電源入れようとするたびにグリップを外して電池ボックスをむき出しにしないといけないのはやっぱりちょっと興ざめだし、そもそも私のことだ、スイッチを切り忘れて電池を無駄にするに決まっている。

 

やっぱり根性入れて回路から直そうと決心した。

 

DFPlayerに「眠りなさいよ」と指示するのではなく、電源=息の根を止める。

 

バージョン2.0、開発コードは「毒リンゴ」だ。

 

まずスイッチングの動作をブレッドボードで確認。

 

基板はもともと電源周りで線が入り組みすぎていて、そこだけ直すのが難しい。もう一度作り直すことにする。

 

スイッチングのトランジスタは基板の表には置くスペースを作れないので、裏に直付けした。

2回目なので作業は早い。面倒だと思って躊躇していたがいざ手を付ければさくさく進む。

 

基盤の下にトランジスタが入る分厚みが増すので収まるかがちょっと心配だったのだか、そこも問題なかった。

 

実はこれらの作業をやったのが1週間ほど前。その後主電源は入れっぱなしで、1日に何回かスリープから起こして数発撃ち、そのまま放置しているが、目立って電池が弱っている様子はない。

 

待機電力は劇的に低下したようだ。

 

節電も色々知恵を絞る必要がある。今回はまた少し勉強になった。

 

そしてDFPlayerのスリープの情報が少ない理由もよくわかった。寝てもほとんど意味がないので、誰も興味をもたないのだ…。