ごん、おまえだったのか3 | 波動砲口形状研究

ごん、おまえだったのか3

色々書きたいことが出てきているのだがキリがないのでなるべく飛ばして話をすすめたい。

 

しかしどうしても指摘しておきたいのが、この宮武設定図が、側面図と1対1対応を意識して描かれたはずだということ。

 

設定図が先でそれを元に側面図が描かれたのか、その逆なのかは分からないが、どちらかがどちらかの元になっているはずだ。

 

そう考えるのは、側面図と(できるだけ)対応させるように作った模型を

 

同様のパースで撮ると分かる

高いそっくり加減というのも理由のひとつだが、

 

大きいのは側面図の艦橋のこの部分。

 

 

この側面図だけを見て、「三角錐の上に三角柱が乗って、更にその上に支持架の板が二枚乗っている形状」だと解釈することは普通の人にはまず不可能だろう。

 

 

制作陣の中でも側面図のここの部分の設定はほぼ無視され、実際の作画は加藤直之氏の設定画に依存している。

 

 

そうした中でこの設定画だけがオフィシャルな設定画の中で唯一、明確に側面図と一致していると分かる形で艦橋側面の構造物が描かれている。

 

 

これはこの設定図と側面図の強い繋がりを示す証拠といえるはずだ。

となれば正面図・背面図との繋がりも想定できる。

 

旧作ヤマトの三面図は「そのままでは立体化出来ない」と揶揄されがちだが、それが稀代の造形センスの持ち主によって立体物として描き示されているのがこの設定画だといえるのではないだろうか。

 

その意味でもヤマト造形を考えるにあたって無視できない、重要な図であるはずだ。

 

・・・と持ち上げてみたが、この設定図には一点どうにも微妙な箇所があり、しかもそれは「カッコイイヤマトの模型がほしい」という私の小さな願いに遠くから暗い影をなげかけることになった。

 

というところで項を分ける。