終わりに決着を | 波動砲口形状研究

終わりに決着を

この絵を目指すとき気になるのが、


赤矢印の折り返し線が表す舷側の張り出し。

そしてこの張り出しもまた悩ましいシロモノだ。

折れ目が現れるほどはっきり張り出してしまうと、その膨らみはどこで終わらせるか考えないといけない。

普通に考えるなら、ピンクで塗った、この2連バルジがある艦橋基部の面とぶつかる手前でで自然に終わるべきだろう。


問題があるとしたら、面を自然につなげるのが難しく、無理のない程度に収めようとすると、つけられる膨らみに限界があって、メリハリをつけにくいということ。

だからといってしっかりと膨らみをつけようとすると、この折れ目の終端の処理に困ることになり

例えば電撃ホビーの作例のようにここで明確な段差をつけるか、


あるいは、復活編のように、ピンクの面に折れ目が当たらないようにパルスレーザーの下端の線にあたるように膨らみをつける格好で処理することになる。


ところで、1/500のこの2連バルジの面と艦体の分割線は、横から見るとくの字型に線が折れている。


これは何か意味があるだろうか。

もしかしてこれの名残なのかなあと思ったのがtamaさんのこのイラストで、


線が折れているのは、そこで舷側が折れて外側に膨らんでいることを示しているんじゃないかなと見える。

ただその場合、舷側だけでなく、2連バルジの面も一緒に折れていることになる。

ちょっとそれは受け入れ難い。

…ということを考えているうちに、こういう終端処理はどうだろうと思い始めた。

ヒントはまたこの絵だ。この絵でも線が折れているのだが、折れる方向が逆で、前に向かって折れている。


これと同様の線になるように、艦橋基部を切り取るときに前に向かって折れる線で切り取る。



その上で飛び出している角を軽く内側に丸め込むように削って、折れ目との接合部にする。




これで一応、バルジのある面のツライチ感をほとんど損なわず、折れ目のある舷側と繋げることが出来るわけだ。


これが形状の解釈として正しいかといえばきっとそんなことは無いのだろうが、元絵ではこの艦体と2連バルジの面との分割線が描かれていない。


ならばこうだと解釈するのも自由、


ということここは遊んでみた。