2199ヤマトは玉盛ヤマトなのか6 正面図を巡る謎また謎2 | 波動砲口形状研究

2199ヤマトは玉盛ヤマトなのか6 正面図を巡る謎また謎2

玉盛氏の作成した正面設定図、公式設定資料集に載っているそれははなぜかCGモデル作成においてほとんど無視されている。
なぜこうなってしまっているのだろうか。

ここから話が徐々にややこしくなってくる。

作図の日付を見ると、平面図、側面図は094023であるのに対して、正面図は090511と2週間半ほど遅い。

そして、ティム・エルドレッド氏のサイトにこのような正面図を見つけることが出来る。

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こちらの作成日付は090410と、平面図・側面図の日付より早い。

そしてCGモデルの正面図のラインをこの090410正面図に重ねてみると、こちらのほうが日付が090511の正面図よりCGモデルに近いところが多い。

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もしかするとこちらのほうが主に参照されたのかもしれない。

次の問題がそうだったとしても、CGモデルの再現の忠実さでやはり微妙だということだ。側面図平面図であれだけ厳密に再現しているのに、なぜ正面図は忠実に再現されていないのだろう。

この問題に入るにあたって、設定3面図のもう一つの謎にも触れなくてはならない。

側面図・平面図と正面図が矛盾しているということだ。

一番わかり易いところとして、側面図を見ていただくと、波除板の終端の高さ(赤線)と、第二主砲のある甲板の高さ(青線)では、青線の方が高い事がおわかりいただけると思う。

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ところが、正面図ではこの高さが同じになっている。090410版ならまだ少し差があるが、

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090511版だと高さが全く揃ってしまって、側面図との乖離がより顕著だ。


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後の回で詳述するので省くが、側面図・平面図と正面図が食い違っているのはここだけではない。以前、背面図と側面図がずれていることを指摘したが、正面図でも同じことが起きている。

CGモデルとして起こされること前提の3面図で、側面・平面図と、正面・背面図が矛盾している状態。

一体なぜ?

こんなところで旧作の伝統…なとど言っている場合ではない。

単純に、玉盛氏がこういう作図に慣れていなくて詰めが甘かった、という話とは思えない。

理由はもう推測するしかない話だが、ともあれこうなってしまっていることを前提に話をすすめる。