2199ヤマトは玉盛ヤマトなのか4 サンライズDIDのいい仕事 | 波動砲口形状研究

2199ヤマトは玉盛ヤマトなのか4 サンライズDIDのいい仕事

3面図から3DCGモデルを作る段階で、何かが起こった。スタジオは東京、玉盛氏はその時点ではおそらく沖縄。3面図を送った後は細かな状況は把握できないままだ。

玉盛氏は当然製作途中で何度か自分がチェックを入れられると思っている。実際多少のやりとりもあった。

しかしまだまだ完成だとは思っていないうちに、ある日突然、監督や権利者、スポンサーなど各方面から了解済みの完成形としてモデルが降ろされてきてしまう。

船体はこれでOKだから次は細部の設定よろしくね....。

これが起きたこととして考えられるシナリオだ。

その場合、問題は3面図の意匠を3DCGモデルがどれだけ忠実に拾ってくれたかということにかかってくる。

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設定資料集のインタビューを見る限り、ここまでは玉盛氏は自由にやれている。となると図面からのモデル起こしをきちんとやってくれていたら、例え途中で口出しできなかったとしても思い通りのヤマトだろうし、思わぬ改変やアレンジが加わっていたら、氏としては残念感が残るだろう。

劇中CGモデルは、玉盛氏が作図した設計段階の3面図とどれほど符合するだろうか。CGモデルの3面図というのがあまり鮮明でない6章パンフのものしか入手できないのだが、ここからフォトショップで側面図、平面図の輪郭を拾いだして、(赤の線)


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公式設定資料集の側面図、平面図に重ねてみる。

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ぴったりだ。

細かく見ると、フェアリーダーの先端が引っ込んで傾きが小さくなっているが、玉盛氏は改修案で2199モデルより先端を立てるように指示をしているくらいなので、不満を募らせる方向の調整ではないはずだ。

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図面は最大限尊重されて、図面と寸分たがわぬと言えるレベルのモデルが出来た。こうしてみるとサンライズDIDの今西氏は文句なしのええ仕事をしたという感じだ。

これで一体何の問題があるというのか。

さてこのお話ようやく佳境に入って、この問題にまつわる謎について語らせていただく段階に入る。