耄碌妄想日記 日曜版 №108 | 楓坂四駒堂

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4コマ漫画&諸々駄文晒してます。

酷 

お見舞い申し上げます。

トロピカルカクテル

 

坂四駒堂」

耄碌妄想ラブラブ日記

 曜版No.108 でおます!

 

当ブログは

曜日 午前0時

週2回更新しております。

 

 

 

 

追 悼

 

園まり

 

♪じっとやさしく あなたの目が
何か云いたそうに
わたしをみてるの
それだけで とてもうれしい
 
※詞・安井かずみ

 

 

1962年頃の日曜日のお昼

「森永スパークショー」という

音楽バラエティ番組が放送されていました。音譜

その看板娘とも言うべき

「ナベプロ」の「スパーク三人娘」ラブラブ

 

私の永遠のアイドル「中尾ミエドキドキ

そして「伊東ゆかり」…

そして少しおねえさんだった「園まり

 

私は中学に入った頃かなぁ?

ラジオやテレビから流れる

アメリカンポップス音譜夢中でした…。

そんなカバーを数多く唄っていた三人。

 

園まり

♪太陽はひとりぼっちとか

♪禁じられた恋の島とか

 

当時から…

三人の中ではちょっと不器用そうで

でも生真面目って感じで…

「おとな」って雰囲気でしたが

 

でも…その「色香」ってのを

感じられないほど私はガキんちょ

 

♪逢いたくて逢いたくて(1966)

♪夢は夜ひらく(1966)

そして

この…♪何も云わないで(1964)

 

さして齢も違っていないのに

うんと大人に感じていましたね。

 

彼女をいろっぽいなぁって

改めて思ったのは、彼女の還暦近く…ビックリマーク

どんだけ鈍いのやら…絶望

 

何年か前

「名古屋」での三人娘のコンサートに出かけました。カラオケ

 

行っといて良かったなぁ音譜

 

 

 

当時から病気がちだったようですが…

でも変わらずのおとなの魅力でした。

キスマーク

 

心よりご冥福をお祈り致します。

 

クローバー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

軽く下ネタ…

 

絶望

 

 

 

 

 

第2章

「豊饒の海へ」

 

Chapter3

年誌は荒野をめざす

 

「ボーイズライフ」から

 「ビッグコミック」

 

「ビッグコミック」Ⅶ

 

 手塚治虫 その4

 

 

♪俺らにゃ けものの血がさわぐ

 だけど ルルルル…

 あしたは きっとなにかある

 あしたは どっちだ

 

 「ビッグコミック」が創刊された1968年の春…

 

 その前年の暮に始まったのが「あしたのジョー(高森朝雄・ちばてつや)

 その他、連載中だった「巨人の星(梶原一騎・川崎のぼる)

 「墓場」から「ゲゲゲ」と変更された「鬼太郎(水木しげる)

 「無用ノ介(さいとう・たかを)

 「パットマンX(ジョージ秋山)

 「天才バカボン(赤塚不二夫)

 少年漫画はまさに「週刊少年マガジン」の黄金時代キラキラ

 

 創刊(1959)以来、「マガジン」編集部が熱望してきた「手塚治虫」の連載獲得。

 7年の時を経て、ようやく実現した1965年

 その「W3」が僅か6週で終了…なんとライバル「サンデー」に移籍連載!

 

 振り返れば…何の脈絡もないのですが…この事件が「手塚治虫」人気凋落の兆しだったような…。

 

 前述の当時の少年漫画人気路線から手塚漫画」は大きく外れていったということなんでしょうね…。

 かと言って、時流におもねって「スポ根」など描く筈もなく…

 読者の誰もそんなものを望まなかった…。

 

 そういう中で、「コミック誌・№1」を謳った「ビッグコミック」の登場。

 繰り返しますが、それに臨む「手塚治虫」の意気込みは尋常ではなかった筈。

 

 天才であるが故に、知り抜いていた自身の画力の弱点。

 ご本人、手塚漫画」におけるキャラクターは記号でしかない

 自虐的かどうか…?ドクロそんなふうにどこかで語られていた記憶があるのですが…

 

 漫画ファンの間で言われていたことは…

 「手塚治虫」…かわいい女の子は描けても、女性は描けない。

 というより、少年漫画なんで…それまで、大人の女性、妙齢の女性はなかなか登場しなかった所為もありますが…

 「アトム」のママくらい…?

 

 おそらく…この頃、「青年コミック誌」「おとな漫画」を描くにあたって、魅力のある女性を描くことに力を入れていた気がします。

 たとえ記号であっても…。

 

 これも想像でしかありませんが…「手塚治虫」が大人の女性を描くにあたって、お手本にしたのは多分「小島功」

 

 「ビッグコミック」での最初の作品「地球を呑む」を見た時の率直な感想です。

 ヒロイン「ゼルフィス」の流れるようなスタイリッシュな肢体。

 ご本人によれば、デッサンは無茶苦茶だそうですが…。絶望

 

 この当時、制作中だったであろうSFアニメ「クレオパトラ(虫プロ+日本ヘラルド)」

 「手塚治虫」自ら監督を務めたこの作品、キャラクター・デザインは「小島功」だったし…こんなふうに描ければ…という思いだったかも知れません。

 

 

 個人的には…「ビッグコミック」の連載作品で言うと、「奇子(1972~73)」の女性たち…ビジュアル的には好きでした。ラブラブ

 程よくエロかったし…あ~あ「手塚治虫」では初めてかなぁ…。

 

 膨大な知識から紡ぎ出した、重厚なテーマ、凝った創りのストーリーはもちろん、自らの画力に磨きを掛けながらの「ビッグコミック」連載。

 しかし、当初の連載作品(「地球を呑む」「I.L])の読後感を率直に言えば…

 ある意味「手塚」らしい文学的な奥行きを持った作品。

 しかし「手塚治虫」自身が模索する、意気込んだ新たな作品世界にどこか入りこめず…何かしっくりと来ないまま、連載が終わってしまった…という記憶があります。

 

 それに比べ…

 どこか楽しんで取り組めたのか、同じ年(1968)に創刊された、「秋田書店」初の青年誌「プレイコミック」で月一で連載された

 「空気の底シリーズ」

 様々なジャンルの短編シリーズ。

 「短編」というのが良かったかも…。

 「手塚治虫」の驚異的な引出しの多さと深さ。

 いくつかの短編をなぜか今でも覚えています。

 

 数年の「冬の時代」絶望を経て、1973年「ブラックジャック(週刊少年チャンピオン)」で完全復活をするのですが…。

 低迷期とは言え、常に多くの作品を生み続けてきた…その結晶だったかも知れません。

 

 「手塚治虫」にとっての「ビッグコミック」

 「地球を呑む」に始まり「I.L」「きりひと讃歌」「奇子」「ばるぼら」「シュマリ」「MW(ムウ)」「陽だまりの樹」…そして未完で終わった「グリンゴ」 

 

 …どの作品にも、どこか天才「手塚治虫」の知られざる苦悩が感じられて…

 一作、一作に」と「汗」の滲んだ作品群…

 今読み返すと、ペンタッチの隅々にそんな痕跡が感じられて…。

 

 常に漫画家「手塚治虫」の存在証明の場…

 そんな気がしてなりません

 

 

 冒頭の歌詞…

 神様「手塚治虫」の人気を脅かした「少年漫画」の当時の話題作。

 ご存知「あしたのジョー」の主題歌です。音譜

 

 この作詞、「寺山修司」でしたね。

 

 次回より「石ノ森(石森」章太郎」です。