色々と怠けてしまっていたけれど、今年最初の日記は、今年最初の映画館の雑感である。
 今回は二作品連続で鑑賞したのでいつものように二作連続で思ったことを。

 まず最初に観たのはスーパー戦隊MOVIEレンジャー2021と題して戦隊ものの三本だてである。
魔進戦隊キラメイジャー:ビー・バップ・ドリーム
騎士竜戦隊リュウソウジャー特別編:メモリー・オブ・ソウルメイツ
機界戦隊ゼンカイジャー:赤い戦い!オール戦隊大集会!!

 まずは次の日曜日にとうとう最終回を迎えるキラメイジャーだけどパンフレットによると元々は夏公開に向けて準備されていたものがやっと公開されて特に最終回にリンクをする部分はないと書かれているのだけど、六人目の追加戦士がまだ参加したばかりということで今みるとおとなしく感じるのだけど監督のインタビューのようにちょっと懐かしい気持ちになった。
 途中見逃した回があるけれど一年という付き合いになるだけにどういったキャラクターだとか把握して好きになったりするだけに、好きな作品になるほど終わりがさびしく思うのだけど、本作も自分の中ではそのひとつとなった。
 基本的に明るいのだけど、同時にこれまでと違う落とし方で物語を終わらせる話が多くて観ていて「なんだか違うな~」とテレビシリーズを観ていて感じていた。とはいえだいぶ前に書いたように自分は十年以上戦隊など特撮作品から離れていたのであくまでも自分がわかる範囲で「違うな~」と思っただけなのでこれが普通なのかもしれないけれども…
 今回の劇場版では夢の中で登場人物が悪戦苦闘するのだけど、ちょっとした謎解き要素があり、誰が見ている夢なのか?が鍵となっている。対象年齢的なこともあり比較的誰の夢なのかはそれまでに出てきたものを組み合わせればたどり着けるようになっていたけれど、自分が見落としていたヒントである普段はオチャメながらもしっかりしった王様が間抜けな感じがまさかヒントになっているとは思わなかったからちょっと笑ってしまった。
 今回は悪役として壇蜜さんがゲスト出演をしているけれど(余談だけどパンフレットのローマ字表記がMITSU DANでわかれていたの?とちょっとビックリした)前半の妖しい感じから後半の弱点をつかれてからのあたふたした感じの変化など結構あっていると思った。パンフレットで電撃戦隊チェンジマンや漫画のときめきトゥナイト、仮面ライダーBLACKのサボテンかいんだとか世界忍者戦ジライヤだとか触れていて詳しいなと思ったらそういえば漫画家と結婚していてそちら方面にも強いのだと思った。こういった作品にたいして不真面目な方もいるけれど作品を観る限りきちんと演じてそういったあたりわりと真面目に好感だった。
 今回は劇場版ということで火薬やアクションがテレビ版以上に気合いを感じたけれどつい少し前のハリウッド版のパワーレンジャーと比較をしてしまって予算だとか規制だとか感じる部分があった。ただそれでも、それこそ現在のコロナ騒動のなかにあって例年以上に大変だったそうだけどアクションなど工夫を凝らしていて自分は楽しんだ。
 そしてエンディングはお馴染みの曲の特別バージョンで悪役も夢?という設定ながら参加しているのだけどノリノリなのと微妙に体を動かしているの組み合わせに笑ってしまうと同時に、最終回間際のポジションを考えるとあっていてこのあたりすごいなと思った。
 そしてテレビシリーズでは軽く触れられるだけだった古坂大魔王さんの持ちネタ(厳密には違うけれども)がついに披露されて「ここでか」となった。
 次のリュウソウジャーは昨年放送作品だけど15分という短い枠で変身もレッドのみロボット戦もなしで急遽製作されたようだけど、公式から特に発表がないだけに想像でしかないけれど色々なことから製作が決まったのではないかと思った。
 例年ならば卒業公演としてファイナルライブツアーが行われるそうだけどコロナ騒動で中止(映画公開にあわせてシナリオが漫画化)でそれに変わるものというのもあると思うけれど、個人的に思ったのは出演者のひとりが病気で、それこそ自分よりもはるかに年下の方が亡くなっていてその追悼もあるのではないかと思う部分がある。パンフレットで一切そのことに触れている方がいないので、考えすぎかもしれないけれど物語がテレビシリーズの途中の話で、ここである驚くべき秘密が明かされてそれ踏まえると本編の悲劇がさらに重く感じた。
 副題のメモリー・オブ・ソウルメイツは物語が命を落としたあるキャラクターを回想するというもので題名そのものなのだけど冒頭に追悼メッセージがあったりして、亡くなられた方への想いもあるのではないかと勝手に想像をしてしまった。
 エンディングではテレビシリーズの映像が流れて元気だった頃の姿や台詞でそのキャラクターに言及するものがあったり、脚本を書いているのがチーフ・プロデューサー、監督が色々と売れっ子の方で本編では8話のみの担当した方だったりスーツアクターもスケジュールが大変ななか当時の方が担当だとか15分という短い枠ながら再集結して追悼という印象が強くなっていた。
 実際のところはわからないけれども、どちらにしても本編を踏まえたうえの物語と同時にそういった部分も重なって冷静に観れない部分があった…
 最後は次の戦隊にして45周年記念となるゼンカイジャーだけど、今回は顔見せということでロボットが普通に買い物をしていたり図書館で本を読んでいたりするのに特別視することなくいる世界観とさらっと説明してコメディ要素や暑さなどどういったものなのだろうと気になるものだった。
 45周年ということで歴代作品に触れるそうだけどただこの作品は他の作品とは繋がりがない別世界という設定だけにどうするのだろうと思った。
 今回は劇場版ということで他の世界軸から悪役が集まってきて、それと同じように終盤では歴代レッドが集まって大暴れという展開ながらそこはあっさり気味に感じた(ただ自分が離れていた時期の作品ではさらに当時のそれまでの全戦隊が一斉に戦っているというすごいものもあったそうだけど)
 45周年と気合いを感じるのが劇場版ということもあってか秘密戦隊ゴレンンジャーでアカレンジャーに変身する海城剛やファイヤーマンなどの誠直也さんが出演して新戦隊にメッセージを贈るという演出があることだった。
 ちょうど今公式でゴレンジャーが無料配信されながら自分は観れていないのだけど、世代の人はこのあたりでグッとくると思った。
 色々と戦隊に関しては時間帯の変更やおもちゃの売上や視聴率の不振だとか不安も多いのだけど、それこそキラメイジャーだとかその前のルパンレンジャー対パトレンジャーは賞を受賞したりと作品として面白いのに苦労していると聞くと今は面白いものを作るだけではダメなのかと難しく思ってしまう…

 さて次に観たのは今話題の鬼滅の刃の劇場版だけど、実をいうと自分はまだ原作は未読、テレビアニメシリーズもまだ途中までという中途半端な状態なのだけど色々とタイミングや何よりもミーハーからエイヤッとチケットを購入して観に行ったのである。
 そういったあたりでキャラクターの関係性など大丈夫かなと不安ながらも観に行ったのだけど…楽しむと同時にテレビシリーズだけでもすべて観終わっていればさらに楽しめたと感じて、そういったあたりでいえば自分は完全に作品を楽しめたとはいえない…
 冒頭は列車が動き出す場面から始まるのだけど、ちょっと映画のオリエント急行殺人事件を連想してしまったのだけど、列車内だけで物語が展開するのかなと思えば夢の中とはいえ意外と外の世界も描かれていてこのあたりはファンタジーだからこその広がりだと思った。
 前半はコミカルなだけに後半になるにしたがって観ていて辛くなった。
 特に夢だと気がついてそれでも降りきったり、敵の卑怯な手に「家族がそんなことをいうはずがない!」と怒りとともに幻覚を振り切ったり夢の中とはいえ、現実に戻るための方法が壮絶でそのあたりだけでも自分は観ていて泣いてしまった。
 そんなことをいうはずがないとわかっていながらも家族からぶつけられる言葉は辛いと思いながら観ていたしクライマックスでは乗客全員が人質というなかで現実世界の列車という狭い中での対決は緊迫感と劇場のスクリーンと音響に圧倒されてちょっと4DX版が気になってしまった部分である。
 自分が観に行った日はたしか夜に中継で舞台挨拶だったかが予定されていて気になりつつも時間から午前のを選んだのだけど今になって思うともったいなかったと思う。
 自分は鬼滅の刃に関しては本当に知識がなくてキャラクターだとかもまだよく知らないだけに、後半のあるキャラクターの結末に関しては映画館で観ていて本当に驚いて泣いてしまったし、その前提がなくても泣いてしまっただけにこのあたりもテレビシリーズだけでも観ておけばよかったと後悔した部分のひとつだった…
 逃げていく敵に投げ掛ける「卑怯もの!」の流れは心にグッときてしまって、鼻水が出てしまっている自覚はあったけれど観終わってトイレの鏡をみると鼻だけではなく目の下あたりにもマスクに染みができていた。
 本作に関しては有名になっただっけに色々な批判や意味のわからないこじつけというかクレームもみるのだけど、人気になるだけにはそれだけの魅力があるのだと改めて思った。
 最後に本作を観るきっかけの感謝として個人的なことを。
 最初は名前をあげていたのだけど、この日記がSNSとブログと複数に掲載していることから名前をあげるのはやめた方がいいかなという判断から名前をあげるのはやめたけれど、自分が本作を観るきっかけとなったのはSNSで交流のあるある方がきっかけだった。
 自分はここ最近怠け気味で(本購入日記も休んでいて復帰のつもりはある)色々と気になる作品がありながらも見逃したり本も小説だけでなく漫画すらも読めていない状態である。
 自分はミーハーで色々と首を突っ込むタイプではあるけれど、最近はそれもできていない。
 そんな状況なのに本作を観に行ったのはその交流のある方の熱意ある文章を読んで気になったのである。
 それこそその方は基本的にあまり漫画だとか興味がない印象だから「え、漫画に興味がなさそうなのに」と驚くと同時に、それでも魅了する作品はどんなものだろうと気になったのである。
 だからこそその方がいなかったら自分は気になりながらも作品に触れることはなかったと思うし、この劇場版にも足を運ばなかったかもしれない。
 そして後から知ったのだけどその方も同じ日に近くの映画館で違う時間帯だけど再乗車していて偶然とはいえニアミスで驚いたし、不思議に思った部分だったりする。ちょっとその時間帯にそちらの映画館に足を伸ばそうかとも考えたけれど予定などから断念したのだけど、不思議な偶然でちょっと驚いた。
 だからこそ本当にその方には感謝しかない。その文章を読んで気になってまだ途中とはいえテレビシリーズに触れたり映画を観たのだから…ただただ感謝しかないのである。
 そしてこのあたりで自分も色々と動き出したいと思う。
 とりあえず本購入日記もそろそろ復活させたいし(もともと文章練習が強いから需要がなくともつづけたいところ)創作を形にしたい。
 一応物語のアイディアだけは練っているし、基本に帰って模倣三部作短編(ジュヴナイルSF風、探偵小説風、怪奇小説風)を予定していて大まかな概要も出来ている。とりあえず今のままではいかないので、模倣三部作だけは何とか完成させたいところ…
 最後は思いっきり脱線をしてしまったけれど、こういったあたりが自分らしいと思う(苦笑)