9月24日(日)晴れ
久々にネタになりそうなフィッシングメールが舞い込んだ。
と言っても、もう時期遅れで今後はこの手のメールはないだろう。
とは言え、あの「尻山運子」さんの出番となったので、書き留めておこうと思う。
今回やって来たメールと言うのがコレ↓。
マイナポイントと書かれている。
9月31日までにマイナポイントを申請してくれと言う内容だ。
9月に31日ってあったっけ?
暦が違う中国人詐欺師、日本の感覚がわからないらしい。
ユリウス暦でもグレコリオ歴でも、太陽暦なら9月は30日迄だ。
いまだに太陰暦な中国、太陽暦がわからないアホが多いらしい。
ま、アウグストゥス暦になる前は8月が30日までで、9月が31日まであったみたいだけど。(アウグストゥスがAugust[新8月]を作って強引に31日間にするまでは、奇数月が大の月、偶数月が小の月で、2月は30日まであり、一年は366日だったらしい。)
確かにマイナポイントは2023年9月30日までが申請期限だった。
が、これでは誰も騙せないのでちょっとかわいそうwwwww
↑ここまでがメールに書かれていた内容だ。
どう見ても9月31日なんだよなぁ。
頭悪そう。。。
で、この「保有ポイントを見る」をクリックすると次のような画面に遷移する。
見た限り、総務省のマイナポイント申し込み画面に酷似している。
だが、よく見てもらいたい。
URLが「czeczuga.com」になっている。
本物の総務省なら「soumu.go.jp」が付くはずだが、全く的外れなURLだ。
気付いていただきたいのは、政府関係なら「.go.jp」だし、銀行や大企業などなら「.jp」や「.co.jp」などが付くところで、大企業や政府、公共機関で「.com」や「.org」などのページは無いと言って良い。
czeczugaの部分が怪しいこともさることながら、.comな政府機関はもっと怪しいと思っていただきたい。
さらに、QRや電子マネーは使えないと書いてある。
そんなわけがないww
説明は続く。
現在主流のフィッシング詐欺は元ネタのホームページを完全にコピーしている。
皆さんは普段使われないかも知れないが、ホームページ上で右クリックして「ページのソースを表示」とやると、そのページのプログラムが出てくる。
プログラムがわかればホームページのコピーなど簡単なワケで、このようにして詐欺集団は本物に酷似したページを作っている。
このマイナポイントのフィッシングの場合、ターゲットの総務省は知らない間にプログラムから画像から、何から何までコピーされて詐欺集団に利用されている。
例えば、右クリックして「名前を付けて保存」として「完全に保存」をすると、ご丁寧にページのプログラムと、使われている画像なども保存してくれる。
ここまではどう見ても総務省のページと同じだ。
QRや電子マネーが使えないと言うところ以外は。
が、詐欺サイトには必ず穴が開いている。
次のページがそれだ。
一番下。
「ミナポイント」とは?
「mynapoint」の誤訳である。
ここまでは画像を使っていたのでこういうミスはなかったが、ひとたび手入力すると馬脚を露す。
例えばGoogle翻訳で「mynapoint」を中国語にすると「米纳点」になる。
これを発音すると「Mǐ nà diǎn」=「ミ ナ ディアン」となる。
詐欺集団の本拠地中国に「マイナポイント」と言う言葉はない。
日本語で「マイナポイント」と見たり聞いたりするか、mynapointを訳すしかない。
当然「ミナポイント」と聞き違えたり誤訳したりする。
こう言うのが海外製詐欺の特徴だ。
総務省は誤植しない。(とは限らないが、必ず即時訂正して謝罪文が出る。)
たいがいたくさんの情報をお知らせしているが、まだ説明は続いている。
もちろん総務省がこのページを作ったのだから懇切丁寧に説明が書かれている。
それをそのままコピーしている詐欺集団も、途中を端折ると怪しいから「長いな、飽きられるな。」と気づいていても端折ることはできない。
こちらはたかが詐欺野郎にアホみたいに長い説明を読まされることになる。
が、これも詐欺集団には必要なことらしい。
長々と、ご本家と同じことをすることで、「おや、忘れていたかな?」と言う人を騙せる機会が増えると言える。
かの有名な「Amazonフィッシング」などは「決済できないから新しいカード登録してよ」と言うだけしか説明がない。
それに比べて総務省がああだこうだと言っていると、何となく信用も湧いてくるというもので、騙され率が高くなるようだ。
説明のラスト、「ミナポイント」は間違っているが、ドンと「総務省」とロゴが打ってある。
まぁ、ココだけ見て騙される「ネット弱者」の方は多いんじゃないかな?
長々とした前置きが終わり、「ミナポイントのお申込み」を押すと、個人情報の入力画面に遷移する。
まぁ、一般的な感じ。
もちろん総務省のページそのままなので、見比べてもわからない。
この時点では。
相変わらずczeczuga.comと言う怪しいサイト上で個人情報を登録しろと言う。
念の入った事に、総務省のホンモノページに非常によく似ているのはここでも同じである。
だが、「番号太郎」が「バンゴウ タイロウ」になっている等、日本人にはあり得ないミスがある。
これも「太郎」を中国語で読むと「Yùtou」=「ユートウ」となるのが原因で、中国人には「ターロウ」と理解されるためだ。
ガッツリ個人情報を抜いていくスタイルの場合、こういう政府や公共機関を名乗るとやりやすい。
そもそも「本人確認のため」とか「住民票と照合するため」とか言われると、何となく言ってしまう心理を突いている。
ここまでのようだ。
さて、お待たせした。
尻山運子さんにイジメてもらうことにしよう。
尻山さん「人聞きの悪い。世直しですよ。」
楓さん「スマンカッタw」
初手から某所へ誘導する気満々。
いや、このシリーズをご存じの皆さんには「某署へ」のほうがしっくりくるか?w
今回の尻山運子さん、75歳のBBAに扮しているw
が、この生年月日は正しい。
実は、「某署」の設立記念日なのだww
電話番号は017-723-4211.
ずいぶん北のほうですねww
郵便番号は0300801が正しい。
これは後で修正しておいた。
青森県。
青森市。
新町2-3-1
さて?
〒030-0801
青森県青森市新町2-3-1
電話017-723-4211
1948年3月7日に設立されたその組織とは?
青森県警察本部
であるwwwww
ちなみにメールアドレスもちゃんと青森県警察に届くww
ここからがおかしいところだ。
覚えておいでだろうか。
マイナポイントの受け取りは電子マネー・プリペイドカード・QRコード・クレジットカード・デビッドカードが選べたはずだ。
だが、このページではいかにも「クレジットカードしか選択肢がありません」的な、強制クレカ情報入力画面となっている。
前述の「QRと電子マネーのサービスは終わっている」と言う布石でココに至る。
しかも、どんなカードでも受け付けると言う。
本物のページでは「どれで受け取るか」を選べるし、敢えて「クレジットカード」と言うと、オリエントコーポレーション・エポスカード・NTTドコモ・auフィナンシャルサービス・楽天カード・ジャックスカード・イオン銀行しか受け取れないよと警告が出る。
しかも、クレジットカードにキャッシュバックされるわけではなく、ポイントとして還元されるのでお買い物には使えないとの但し書きも出るのだが。
マイナポイントに詳しい方なら絶対に間違いはないだろうが、ウロ覚えの方がほとんどだろう。
ここに来てまだ申請してない方となると、もう「カード作らない派」か「わからんから放置してた派」ぐらいだろう。
このフィッシング詐欺が狙うのは後者。
「なんや、ややこしいことせなアカンて聞いてたけど、これやったらわかるわ!」
いや~~~!まってぇぇぇぇぇぇ!!
セキュリティーコードがあれば詐欺師としても万全。
つか、最近の日本製カードって、不審な利用があると問い合わせて来るねんけどな。
キャッシングで小金を引き出してポイすんにゃろなぁ。
尻山さん、75歳の貫禄。
だって、イオンゴールドカードの番号じゃん、それww
4205-23で始まる番号をお持ちの方はお金持ちかに違いないw
て言うか、イオンカードならマイナポイントの受け取りができると知っての所業。
芸が細かい尻山さんww
クレジットカードの「実面」がどこかは判らないが(笑)
よっしゃ申込み!
あ、VISAカードにもこんなんあるんや。(←マジで知らなかった人)
JCBは知ってるんやがね。
てきとーにやるしかない尻山さんww
これでよかろ♪
おっと、総務省(ホンモノ)に飛ばされた。
詐欺師~
青森県警と仲良くやるんだよー!
と言うワケで、詐欺師くんを青森県警に誘導して、尻山さんの世直し終わり!
ま、いつも言うことだが、こういう危険なマネは皆さんは絶対しないように。
厳重なシステム管理下で、インターネットの裏側に詳しいヤツがやっている。
尻山運子さんは闇の仕事人なのだ。


























