BRICs経済研究所 では表題のレポートを発表しました。概要は下記のとおりです。詳細はHPをご参照ください。


近年、ホストクラブが急成長している。東京都内を中心に新規出店が相次いでおり、新宿歌舞伎町だけでも137店が乱立している。ホストクラブの求人情報誌やウェブ上の情報サイトなどに基づいて2005年におけるホストクラブの店舗数を推計したところ、都市部を中心に全国で980店舗が営業していることがわかった。

筆者が集計したホストクラブの店舗数、ウェブ上のアンケート調査から得られた客1人あたりの平均単価、1日あたりの平均客数をもとに、2005年の市場規模を推計したところ、8584.8億円となった。これはファッションへルス・イメージクラブの市場規模(2004年で合法・非合法合わせて6655億円)を大きく上回り、ソープランド業界の市場規模(2004年で合法・非合法合わせて9803.5億円)に次ぐ大きさだ。今回の推計では、店舗型のホストクラブのみを対象としたが、最近急増している出張ホストも含めてとらえれば、その市場規模は1兆円を超える大きさとなろう。

ホストクラブのマーケットが拡大している背景には、風俗嬢たちの来店が増えていることがある。実際、あるホストクラブ情報サイトが行ったアンケート調査によれば、ホストクラブの客層の45.5%はホステス、27.3%が風俗産業で働く女性となっており、有閑マダムに入るとみられる主婦の構成比は2.0%にとどまる。

キャバクラやソープランド、ファッションヘルス、イメージクラブなど男性向け風俗店で働く女性は、高額所得者が多い。風俗嬢の消費が具体的にどこに向かうかというと、高級ブランド品の購入や宝飾品、そしてホストクラブだ。①風俗店の営業が終了する深夜すぎには他に遊ぶ場所がないこと②ホストが同世代なので話し相手として格好であること③自分が接客サービスをして疲れたので逆に接客サービスをして欲しくなることなどが、風俗嬢がホストクラブにハマる主要因となっている。トップクラスのホストになると、月100万円を軽く稼ぎ出すというが、よくよく考えてみるとこれは、風俗に遊びに来た男性客の払ったお金が風俗嬢を経由してホストクラブに流れている弱肉強食の食物連鎖といえる。推計結果によると、男性客がキャバクラや風俗店で支払ったお金のうち6243億円がホストクラブに流れていることになる。