久しぶりにやりますか。
「今日は何の日」
今から遡ること、ジャスト28年前。
東京・後楽園ホールで行なわれたWBC世界フライ級タイトルマッチで
挑戦者・小林光二 が
チャンピオンのフランク・セデニョ(比)を
2ラウンドに4度ダウンを奪って、
角海老ジム初の
世界チャンピオンが誕生した日です。
っていうかジム的には日本・東洋太平洋・世界を通じて、
とにかくチャンピオンという冠を初めて手にした日です。
っていうか初めてのタイトルマッチが「世界」で
いきなり世界王座を獲得というのも
今となっては凄いことというか、考えにくい快挙ですけどね。
その試合映像がこちら 。
セコンドの楯親義トレーナー、若っ!!
現代だったら、遅くても2度目のダウンから
再開後に左ストレートを炸裂させて、
セデニョがフラついたところで
レフェリーストップじゃないかな。
2度目のダウンも強烈な倒れ方しているし。
こういう時に登場してもらうのは
ある時は角海老の悪代官、
またある時は角海老の生き字引、
この道35年の糸川俊夫マネージャー。
おじいちゃんは昔語りが大好きだから。
28年前の真冬の興奮を
述懐してもらいましょう。
「世界どころかタイトルマッチが初めてだろ?
オール4回戦興行しかやったことなかったから、
木村さんに興行をお願いしたんだよ。
フィリピンの選手が敵地(英国・ウェンブリースタジアム)で
チャンピオン獲ってきて、
その後に世界戦の話が舞い込んできた。
「小林なら絶対勝てるから」ということで
(指名挑戦者の)メキシコの選手を
待たせてやったんだよ。
あの頃は当日計量。
小林はあれだけ身長あるから、
もちろん減量が苦しくて、
計量が終わった後も全然歩けなかったな。
スタッフもボクシング素人しかいなくて、
経験がないもんだから、
特別コーチに極東ジム会長の三平さんを招聘してね。
試合は2RKOで勝って、
初防衛戦は2Rで酷いKO負けしちゃったんだけど、
当時はベルトがなかったから、
写真に映ってるベルト、
あれ、小熊(正二)のベルトを借りたんだよ(笑)」
ちなみに糸川さんの思い出話にも登場してきた
木村さんは新日本木村ジムの木村七郎会長のことで
小熊さんとは元WBC世界フライ級王者で
現在は小熊ボクシングジム会長の小熊正二さんですが、
新日本木村ジムと小熊ジムと言えば、
1月31日のオール4回戦興行
「’12角海老ボクシング-On Your Marks-」で
角海老宝石ジムの選手との対戦があります。
第7試合のS・フェザー級4回戦は
春木康平と新日本木村ジムの遠藤岳文選手の対戦。
そして第10試合のライト級4回戦は
田村真佳と小熊ジムの櫻井孝樹選手が激突します。
28年前はオール4回戦興行しか打てなかった
角海老宝石ジムも今年で35周年。
初の世界チャンピオン誕生とゆかりのある
両氏のジムと「オール4回戦興行」で対戦となりますが、
角海老的には勝負の世界で言う”恩返し”が果たせるよう
春木・田村両選手が万全なコンディションで
リングに上がらせたいと思います。
最後はちょっと強引な締め括りでしたが、
今日はここら辺で失礼いたします。