はじめに

 

養育費の未払いが8割の日本。

前編では、養育費の取り決めをして離婚する夫婦が全体の42.9%で、そのうち養育費が支払われている世帯が5割程度、全体で見るとたった2割。この問題にやっと国が動き、2020年に法の改正がされる程、養育費の未払いが深刻になっていることを書きました。

 

番組は養育費未払いの悲痛な現状をSNS(Twitter)にツイートしている母親にコンタクトを取り、4人の母親を救済すべく、弁護士が動きました。

今回は続きを書きます(ケース③から)。

 

前回の記事はこちら

 

SNSでの心の叫び

 

ケース①、②両方とも女性には責任が無いのに、泣き寝入りしなければならない状況が心苦しいです。法の改正で救済されれば良いのですが…

 

ケース③

Kさん(20歳)
2年前に離婚
2歳の娘を育てるシングルマザー

◎未払い状況
離婚の際、Kさんの母が契約書を作成。月3万円の養育費を夫婦間で取り決めたが、契約書を書く前にどこかに飛んで行方不明に。義実家も行方を教えてくれず、元旦那の友達の協力を得て、やっと見つけて(3~4ヶ月追い回してやっと)書かせた。連絡を取るたびに住所や仕事先が変わっていて、居場所をくらます。そのため一度も養育費は振り込まれていない。 

◎離婚理由
金銭DV(経済的DV)、肉体的DV、不倫。

必要な経費を渡されずに生活させられ、精神がボロボロになり離婚。

 
▼弁護士の見解

契約書という証拠あるので有効だが、法的効力は10段階で3か4程度。仮に職場がわかり、強制執行できたとしても、相手が職場を辞めてしまうと手続きを最初からやり直すことになる。費用は自己負担になるので注意が必要。コストばかりかかって最終的にマイナスになる。

 

 

ケース④

Mさん(37歳)

12年前に離婚

14歳の娘を育てるシングルマザー

 

◎未払い状況

裁判で養育費が確定しているのに2年前から不払い。確定された養育費を満額支払ってくれたのは初回のみ。慰謝料は全額不払い(元夫が自己破産されたので貰えていない)。

その後は、年に数回、養育費の半額が振り込まれるが、数年ストップすることも。数年前に支払いが再開されるが、額は5000円。その5000円も2年前から途絶えている。

滞納額は全部で500万円。

 

◎離婚理由

義家族と同居。そこでDVがあり、毎日怒鳴られ、物を投げつけられていた。

生まれたばかりの娘にも物があたりそうになった事が何度もあったので、命を守るために別居して、お金がかからない法テラスに相談して弁護士を雇う。調停で養育費6万円と慰謝料300万が決まった。

 

▼弁護士の見解

Mさんは確定判決という強い権利を持っているので、もしも相手から任意の支払が期待できないとなると、強制執行を考える必要がある。

 

公的証書がある時の流れ

①まずは話し合いで任意での支払いを期待

②確定判決を使った強制執行

 

強制執行をする為には差し押さえるべき財産がどこにあるのかを調べる必要がある。

確定判決がある場合、相手方の預貯金等の金融機関がわからなくても弁護士会の紹介制度を使うことで調査が可能。

これによって相手の預貯金だったり、給与だったり、そういったものの差し押さえ命令が申し立てしやすくなります。

 

▼弁護士が元夫と交渉

 

Mさんが知っている元夫の状況

・現在は別の女性と再婚

・再婚相手との間に子どもが一人

・住所、勤務先は不明

 

電話交渉

まずはMさんが電話。

Mさんが会って話したいと頼むも無理の一点張りなので弁護士が代わる。

 

弁「はじめまして○○さんですか?私レイ法律事務所の弁護士の松下と申します」

元夫「お名刺見てないので弁護士と断定できないので話せない」

弁「その前提でかまわないです。Mさんに依頼を受けて養育費の請求の件で今ご一緒させていただいています。できれば会ってお話させていただきたい」

元夫「会うのはこっちも弁護士立ててから」

弁「もう結果が出てる裁判があるわけです。それについて私としては判決があるから強制執行したいと思いましたが、もしそちらにも事情があるならばお話を聞いて、お互い納得ができる結論が導ければと思って」

元夫「あ~いいです。そっちの勝手な自己判断でやってくれていい。情も入れなくていい。なんで私に気遣いするんですか~?」

弁「そちらのご家庭とか…」

元夫「あなた様とそちらには関係ない話なので」

弁「養育費の取り決めについては覚えていますよね?」

元夫「はい」

弁「いくらという風に認識していらっしゃいます?」

元夫「その書類は実家にあるので覚えてない」

弁「取り決めた養育費が6万円だったところお支払いが2年前から滞っていると伺っています。その金額が最初に取り決めたのよりずいぶん下がっている事情も伺っている」

元夫「2008年9月に退職してるんです」

弁「2008年だとしても、しばらくは(3万円程度)お支払い頂いていたのですが」

元夫「収入はないけど貯蓄はあった。今、月収20万もない」

弁「収入が下がっていると…」

元夫「言いたいことあるなら弁護士通してくれ」

弁「今、弁護士を通して話しています」

元夫「お名刺頂いていない」

弁「勤務先は教えていただけない?」

元夫「お名刺もらってない。弁護士さんだったらお調べできるでしょ?調べたらいいじゃないですか~。弁護士の力量がどの程度か僕も知っていますので。調べたらいいじゃないですか。口頭でお名前だけ言われた相手に勤務先を教える人、この世にいるんですかね?」

弁「それは○○さんのお考えだと思います」

元夫「あなた本当に弁護士?レベル低いね!」

弁「私としては強制執行よりかはちゃんとお支払い頂けるならばと思って、事前にステップを踏んで今の状況等をお伺いしようと思ったんですけど、お子さんのためにお支払いする気持ちは今はありますか?

元夫「支払えるのなら支払いたい。支払えないので」

弁「5000円を払ってくださってた時期があったけれど、そのくらいの金額でも一切無理っていうお話になっちゃうんですかね?」

元夫「だから、そのくらいならできます」

 

2年以上振り込まなかった元夫だが5000円なら支払う意志はあると言う

元夫「できるんですけど、ただ、前回、元妻と電話した時に、5000円は支払っているうちに入らないと言われた。一生懸命身を削って5000円支払っていたのに、払ってないのと一緒と言われたら5000円じゃ駄目なのかって思っちゃう」

弁「ご事情が色々おありだというのはわかるんですね。払ってないのと一緒と言われて気分を害してというのもあるとは思うのですが、これって気分を害してってレベルで無視していい問題ではないと思います。判決で取り決められたことだし、何のお金かって、子どものための…」

元夫「そこで私を説得しようとするのはやめてください。こちらも弁護士立てる」

弁「払うつもりはあるとおっしゃったので…」

元夫「ありますよ!!」

弁「お支払いはいくらまでなら頑張れますか?」

元夫「だから、一旦5000円ではいけますよ!」

弁「一度取り決めで6万円と決まっているので5000円だと凄く差があるように感じてしますのがMさんの気持ち」

元夫「だから、収入がないからですよ!そしたら逆に訴訟しましょうよ。いいですよ~。元妻かもしれないですけど、現状赤の他人でございますので」

弁「適正な金額がいくらかは弁護士を通せばもう少し情報が出てくるという理解でいいですね?」

元夫「それでいい。別に支払うのは嫌じゃない。払ってないのに等しいじゃんとたんかを切られたので、じゃあ支払う気ねぇよっていう。売り言葉に買い言葉ですよ。そういう間柄になってしまってるので、一旦話の筋道をちゃんと通すというか順序立てて作ることができる相手とやりとりするのであれば、決め事は決めましょうよ!」

弁「そうであれば、現在の経済状況も照らして、今お支払いできるものに関してはMさんは万単位でのお支払いを希望してますが、できる範囲でせめてお支払いいただいて。まずは私としてはお互い話し合いで、かつ任意でお支払いいただくことを期待というか願いをこめていますから、そこはお願いできればと思います」

元夫「わかりました。今、目の前に妻と子どもがいる。その中での私の発言なので…」

弁「養育費は一応、毎月のものではあるんですけれども、できる範囲でお願いしたいと思います。もしできない場合には、強制的な手続きもあるかもしれないことだけは弁護士としてお伝えします」

 

▼弁護士から

これで払われなければ強制執行を淡々と進める。

なぜすぐに強制執行しないかというと、将来的に養育費が支払われなくなるリスクがあるから。

法律が子どもの福祉のために改正されてほしい。弁護士ももどかしい思いをしている。

 

 

まとめ

 

調停や裁判をしてないと法的効力が弱いのですね…

調停や裁判する気力、費用がない世帯のために法が改正されればよいですね。弁護士を雇って家計がマイナスになっては意味が無い。

そして、職や住所をころころ変えて逃げている元配偶者からもらうのは無理。これも法が改正されてほしいですね。職を転々と変える側にも社会的な信用を失う等のリスクがあるはずですよね。安定した職に就き、養育費を支払うほうが健全な生活ができると思うのですが、本当に不思議でなりません

この番組では強制執行するところまで見たかったですね。その後、松下弁護士はMさんの元夫と交渉を続けているらしいのですが、どうなったか気になります。モヤモヤが残って終わった。

Mさんが元夫に電話する時に、VTRを見てる女性タレントKが「私だったら絶対に電話で出ない!」と、なぜか切れ口調で言っていたのが鼻についた。

他の人は元夫の不誠実さに怒っているのに、Kだけ温度感が違う。なにこれ!!

 

Mさんの元夫、典型的なモラ夫ですよね。DVもしていたし、最低最悪。養育費支払っていないのに上から目線だし、しょうもない理由で支払いをストップ。どうかしてる

 

 

 

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