ミュージカル「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」を観に行きました。
Brilliaで珍しくオーケストラピットがあった。E列が最前列。
ピットから何か突き出ていて、気になって見てみたらハープだった。
場内に入ると、オーケストラの音出しがめちゃんこ賑やか。
ステージ上は、まるで工場のバックヤード。むき出しの巨大なパイプがいくつも並んで、無機質な雰囲気。
私は少々苦手なソンドハイム作品…。
でもこれは気に入った。
不協和音ぽくておどろおどろしい楽曲が、作品の雰囲気に合っていたと思う。
メロディが難解なために歌詞がよく聞き取れないところはあったけど、最後にきれいに伏線回収されるストーリーはミステリー仕立てで面白かった。
エピローグの♪スウィーニー・トッド！♪の大合唱を聴いていたら、歌の迫力と、全てが分かった後の虚無感やらで、足元からゾワゾワと鳥肌が立ち上ってきた。
男声の高い音階の歌唱があって、この音域を出せる人ってなかなかいないんじゃないかと思う。
セットの仕掛けが豪華。
大きなセットがグルグル回転して場面転換する。
パイ(の模型)を客席に投げ込む演出。
第1幕では4列目まで、第2幕は5列目まで届いていた。
⚠️以下はネタバレが含まれます。
キーンという耳をつんざくような不快な音で始まる。
ターピン判事の横恋慕で島流しにされ、妻は自殺し、娘はその判事が養女にして、天涯孤独になってしまったトッド。
ターピンとその腰巾着・ビードルに復讐を誓う。
あっさりそのチャンスがやって来るのだが…水兵よ、なんでそのタイミングでそこに来た？！😅
復讐を果たせぬまま、第一の殺人事件。
ミセス・ラヴェットはミートパイの肉が無くて困っていた。あ、ちょうど良いところに肉が…って、マジか😳
第2幕。
言えない肉が入ったミートパイは大繁盛。
ミセス・ラヴェットの服が綺麗な衣装に変化。
客たちは♪美味いパイ♪と大絶賛。
トッドが判事をおびき出す手紙を書くシーン。ここが一番好き。
急に暗闇に浮かび上がってくるアンサンブルキャストが、手紙の内容をランダムに歌っていく。
視覚的にも聴覚的にも楽しめる。
だが、悪事はそう上手くいかない。
綻びからさらに悪事を重ねる。
この辺の展開は、まるで2時間サスペンスドラマなんだけど、それをソンドハイムでやっちゃうところが面白い。
ミセス・ラヴェット(未亡人)はトッドにぞっこんなのだが、亡き妻を想うトッドは素っ気ない。
最後の悲劇は、彼女の恋心から起きてしまった。
奥さんは亡くなったとトッドに話したが、本当は生きていて、しかも近くにいたのだ。
彼女としては、奥さんのことを忘れて欲しかったんだろうな…。
近くの席にパイを受け取った方がいて、触らせてもらった。プニプニしてて、当たっても痛くないようになっていた。
拾った方は交換所でプレゼントと交換、と書いてあった。持ち帰れるわけではなかった。
作詞・作曲：スティーヴン・ソンドハイム
脚本：ヒュー・ホイラー
演出・振付：#宮本亞門 さん
【出演】
スウィーニー・トッド：#市村正親 さん
ミセス・ラヴェット：#大竹しのぶ さん
乞食女：#マルシア さん
アンソニー(Wキャスト)：#山崎大輝 さん
ジョアンナ(Wキャスト)：#熊谷彩春 さん
ターピン(Wキャスト)：#上原理生 さん
ビードル：#こがけん さん
トバイアス(Wキャスト)：#加藤諒 さん
石井雅登 さん、小原和彦 さん、榎本成志 さん、下村将太 さん、高田正人 さん、高柳圭 さん、俵和也 さん、茶谷健太 さん、山野靖博 さん、岩矢紗季 さん、川合ひとみ さん、北川理恵 さん、鈴木満梨奈 さん、高橋桂 さん、永石千尋 さん、福間むつみ さん
スウィング：西尾郁海 さん、大倉杏菜 さん、安立悠佑 さん
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