浅草公会堂へ歌舞伎を見に行かれたことがある方は皆さまご存知のように、
正面玄関前には「スターの広場」と呼ばれるスペースがございまして、
映画俳優や歌手の方など、ここで公演を行われたお歴々の手型があります。
↓ズラリと並んだスターの手型。
それでは、歌舞伎に関係のある方々をアイウエオ順でご紹介いたします。
(万が一、撮り損ねがございましたら、ご勘弁願います。)
嵐寛寿郎
昭和の映画スターとして有名な「アラカン」さんですが、
若い頃は歌舞伎界にいらっしゃったそうです。
渋みのあるお手の形をしてらっしゃいますね。
当代の猿之助さんですね。大勢のファンの方が触れられたのでしょう、
凹凸が大変なめらかになっておりました。
友人の手を拝借しましたので、大きさの目安としてご覧くださいませ。
市川左團次
こちらも当代の左團次さんですね。バランスのいい、美しい手の形をしていらっしゃいます。
次回御観劇の際には、左團次さんのお手にご注目くださいませ。
そういえば、歌舞伎向けの「顔」というものがありますように、
歌舞伎向けの「手」というのもあるのでしょうか。指が長い方がいいとか、手のひらが大きい方がいいとか。
市川團十郎
当代の團十郎さん。親指が前に突き出している感じが印象的ですね。
・・・て、なんだか手相占いみたいですが。(笑)
市村羽左衛門
十七代目ですね。私は残念ながら、映像でしか拝見したことがありません。
植木等
・・・すみません、歌舞伎界の方ではありませんが、私め、植木等さんのファンなのであります。(笑)
尾上菊五郎
先代ですね。これまた力強い手の形をしてらっしゃいます。
尾上梅幸
この方も、映像でしか拝見したことがないのですが、小さなお手なのです!
手タレ交替、わたくしめの浅黒い手で失礼させていただきます。
私の手より小さな手をしてらっしゃいましたよ。さすが、昭和を代表する女形。
片岡孝夫
言わずと知れました、当代仁左衛門さんのお手です。
やけに手型がピカピカしているのは、大勢のファンの方が手を合わせられたからでしょうか。
背がお高いだけあって、手が大きいです!!
片岡千恵蔵
昭和の二枚目映画スターとして有名でいらっしゃいますが、
お若い頃は十一代目仁左衛門さんの門下でいらっしゃいました。
20歳のときには、名題に昇進してらっしゃいます。
片岡仁左衛門
先代の仁左衛門さんですね。先代のお人柄のように、丸みのあるお手型ではありませんか。
河原崎権十郎
澤村宗十郎
映像でしかお姿を拝見したことはないのですが、私の大好きな役者さんの一人です!
手のひらの割合が大きいですね。
澤村田之助
中村歌右衛門
實川延若
映像では何度か拝見いたしました。手のひらがぷっくりと、大きいですね。
当代勘三郎さん。綺麗な手の形してらっしゃいますね。小指が外側に開いているところが、「兼ねる役者」らしいですね。
こちら、先代ですね。
先代と当代、お顔はかなり似てらっしゃると思うのですが、手の形はそうでもないですね。
中村鴈治郎
こちらは先代といいますか、坂田藤十郎さんのお父上でしょうか。
中村吉右衛門
・・・大きいです。後で幸四郎さんの手型と見比べてみましょう。
中村芝翫
中村雀右衛門
当代の雀右衛門さん。
当代の富十郎さん。富十郎さんらしい、ガッチリとした手型ではありませんか。
指が細くて、特徴のある手の形でいらっしゃいますね。
長谷川一夫
昭和二枚目映画スターとして有名な方で、私などは、「雪之丞変化」や「藤十郎の恋」がすぐに思い浮かびます。
お若い頃は、歌舞伎の舞台でもご活躍でした。
坂東玉三郎
どうですか?玉三郎さんのイメージと合ってますか?
坂東三津五郎
松本幸四郎
こちら当代のもの。左利きでいらっしゃるようですが、右手での手型です。
吉右衛門さんとかなり形が似ていますね。
萬屋錦之助
・・・以上、お楽しみいただけましたでしょうか?
浅草公会堂前からのレポートでした。