『ゲミアスの義手』60

ガシッ。サルの背後からしがみつくリカの3号機。ゲミアシストが強い力で締め上げる。しかし、サルは生きている。サルは電流を流しはじめた。ゾゾゾゾ…。
「ギャアアア！…ちゃん。…助…けっ！…ちゃん！…キャシーちゃん！」
操縦席で叫ぶリカ。
「私…家に帰る…。私、家に帰る。もう学校なんか来たくない」
一歩ずつサルと3号機に背を向けて遠ざかっていくキャシーのゲミアシスト1号機。



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