アンサンブル・モデルンがメンバーのソロに焦点をあてたディスクの1枚。ヴィオラの笠川恵をフィーチャー。
 曲のラインナップは下記の通り。

クインシー・ポーター:無伴奏ヴィオラのための組曲 (1930)
ウィリアム・バーグスマ:トリスタンとイゾルデの主題による幻想的変奏曲 (1961)
マテイ・ボニン:ヴィオラのための運動量(2014)
ヘルムート・ツァプフ:イングリッシュ・ホルン、ヴィオラとコントラバスのための─リヴォルト─(開いたり、変わったり)~ (1989)
トリスタン・ミュライユ:秘密の花園、ぼくの婚約者、囲い込んだ泉、ひっそりした噴水…… (1976)
ベルント・アロイス・ツィンマーマン:無伴奏ヴィオラ・ソナタ (1955)
ハインツ・ホリガー:トレマエスクの思い出 (2000/01)
マートン・イレッシュ:サイコグラム | 嘆き (2013)
ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ:ブレントンに (1993)
エリオット・カーター:ヴィオラとピアノのためのエレジー (1943/1961)

 ポーターやバーグスマのようなちょっと古風な現代音楽からはじめる。ちょっとリゲティの影を感じるマテイ・ボニンはスロヴェニアの作曲家、ツァプフのような騒音系・打楽器系音楽、スペクトル楽派ミュライユのトレモロ音楽と新しいところ。B. A. ツィンマーマンの古典、ホリガーやヘンツェのような巨匠の知られざる小品の間に特殊な音響に満ちたハンガリーのマートン・イレッシュの作品をはさむ。特殊技法も見事ながら、カーターのまったく調的な初期作で最後を締めるあたり、古典的な音楽が好きそうだ。