【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数&コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●今週の相場
●材料銘柄
●今週の予定
●本日の決算発表予定
<Worldwide Index (主要指数&コモディティ)>
米国市場動向:セクターでは情報技術が上昇。サーバーソリューションのSuper Micro Computer(SMCI)が+6.3%、Nvidia(NVDA)は+4.1%でセクターの上昇を主導した。エネルギーも朝から堅調、E&PのEQT(EQT)が+3.7%、APA(APA)が+3.1%と天然ガス系が買われた。一方で、不動産が朝から下落、商業施設REITのSimon Property Group(SPG)が-3.5%で重しとなった。コミュニケーション・サービスは、これといった悪材料の無い中でメディアのWarner Bros Discovery(WBD)-4.5%、ケーブルテレビのCharter Communications (CHTR)-3.8%。Alphabet(GOOGL)とMeta Platforms(META)も小幅安となった。
<US時間外>
全体的に出来高低調
◇上昇銘柄◇
RAIL(鉄道車両): 通期収益予想 $5.6~6.0億ドル、市場予想 $5.5億ドル
SNDX(バイオテクノロジー): 再発性/難治性 KMT2Ar 急性白血病におけるレブメニブの重要なAUGMENT-101 試験のデータを Journal of Clinical Oncology に掲載すると発表
◇下落銘柄◇
TELA(バイオテクノロジー): 2Q GAAP EPS $(0.51) 予想($(0.44))を下回る、売上高も $1.6億ドルと予想(1.8億ドル)を下回る
VSAT(通信機器):XS&PGR、Viasat Inc.の「B+」信用格付けを維持、見通しはネガティブ
<日本株ADR>
先週末比で円安傾向にあり堅調に推移する銘柄多い
◇上昇銘柄◇
8630(SOMPO) 1Q純利益1,200億円と市場予想の354億円を大幅に上回った
6849(日本光電) 通期営業予想据え置き230億円は市場予想の219億円を上回る水準
◇下落銘柄◇
7956(ピジョン) 決算発表を14日(水)に延期
4755(楽天) 2Q純損失336億円(市場予想241億円の赤字)は改善傾向にあるものの、回復鈍い
<本日の新聞見出し>
▼NIKKEI Prime ※お盆版のため、過去の記事まとめ▼
・光電融合や後工程に動きあり 読まれた記事〜半導体編
・「ブラジル、BYDよりトヨタ」 読まれた記事〜規制・政策編
・AIに「質問攻め」でリスク管理 ケーススタディで見る5本
▼日本証券新聞▼
・好決算続くSPE 東エレクは増額修正、生成AI関連好調 KOKUSAIは中国向け増勢
・ローランド 北米の調整、今期で終了 楽器事業は最高売り上げ
・セック、1Q好発進 業績・受注とも過去最高
▼日刊工業新聞▼
・三菱電機、中国にFA新工場 大連に4棟目、来秋稼働
・太陽光に再拡大気運 価格下落・設置問題 官民一体で課題解決
・渋谷工業、石川に4工場 飲料充填・医療機器増産 175億円投資
・“空飛ぶクルマ”実現目前 スカイドライブ、26年以降 JR九州と観光向け検討
▼日経MJ ※8/12分▼
・色あせる中価格帯コスメ 花王2ブランド退場「万人向け」弱みに 若い世代「ワクワクしない」
・紙博、アジアからも注目 ノートや手帳、文房具の主役に
・札幌「外資ホテル空白」一変 マリオットなど進出相次ぐ 訪日客の滞在拠点に
<今週の相場>
今週の日本株相場は値ブレの激しい展開を想定する。米国で発表が相次ぐ重要経済指標や小売企業の決算内容に一喜一憂する展開となりそうだ。週明けの米国株市場はまちまちの展開だったが、VIX指数は20超えの状況が続いており、ボラティリティは高止まりしている。日経平均株価の日中値幅も1,000円超えが続いているため、不安定な動きは継続しそうだ。
〇米景気懸念、国内の賃上げ期待などで内需株が優位に
過去の「VIXショック」を振り返ると、日本株が急落前の水準を回復するまでには約2~3ヵ月を要している。急落の要因の一つとなった米景気後退懸念は足元ではやや緩和しているが、今週は7月のPPI(13日)、同CPI(14日)、同小売売上高(15日)、同州別の失業率(16日)と経済指標が相次いで公表される。結果如何では再び市場の警戒ムードが高まる可能性があり、注意したい。他方、日本株市場では円高耐性に加えて、実質賃金のプラス転換や経済正常化期待などから内需関連株への関心が高まっている。特に、小売業や電力・ガス業は国内機関投資家のポジショニングも低位とみられ、中期的な投資妙味があるとみている。消費では中間所得者層の賃金上昇が追い風になりそうな良品計画(7453)、ニトリ(9843)に注目する。
〇好決算銘柄に改めてフォーカス
発表が一巡したTOPIX採用の2,3月期決算企業の4-6月期決算(96%が発表済み)は、会社計画に対する経常利益の進捗率は約30%と堅調だった。相場の先行き不透明感は当面の間は残ると考えられるが、過去の傾向から1Q好決算の銘柄は中間決算期での上方修正期待で相場全体をアウトパフォームすることが予想される。実際、マーケットが波乱推移となる中でも、好決算を発表した企業の株価は素直に反応していた。外部不透明感が強まる中、今後は、業績を軸とした銘柄選別が一段と進むだろう。個別では、AIデータセンター向けの需要好調で通期見通しを上方修正したフジクラ(5803)、市場予想に反して増益着地、積極的な資本効率改善への姿勢も見せたリクルート(6098)、Lumada(ルマーダ)絶好調で純利益が2.5倍増となった日立(6501)などに注目したい。
<材料銘柄>
- ソフトバンクG (9984): 出資する印オラ・エレクトリック、上場初日に16%高
- 伊藤忠 (8001): 米国で太陽光発電能力2.5倍に、事業費1.2兆円積み増し-日経
- JR東日本 (9020): 「能動的サイバー防御」でインフラ15業種対象、政府調整-読売
- 日産自 (7201): ホンダや日産自がプラスチック再利用へ供給網、欧州規制対応-日経
- ゆうちょ銀 (7182): 1Q純利益、市場予想上回る
- 日本郵政 (6178): 4-6月期純利益は747億円、ゆうちょ銀は運用評価損に
- かんぽ生命 (7181): 1Q純利益、市場予想下回る
- MS&AD (8725): 1Q純利益、市場予想上回る
- SOMPO (8630): 1Q純利益、市場予想上回る
- T&DHD (8795): 1Q純利益341.9億円
- LINEヤフー (4689): 社債5000億円の発行を登録
- セコム (9735): 1Q営業利益、市場予想上回る
- 楽天G (4755): モバイル苦戦で純損失336億円-市場予想は241億円の赤字
- 三菱HCC (8593): 連 1Q 営利 +34.9% 489.53億円
- 資生堂 (4911): ノルウェー銀行の株持ち分が6.2%に上昇-変更報告
- トッパンH (7911): 1Q営業利益114.1億円-前年同期99.8億円
- ゼンショー (7550): 連 1Q 営利 +80.1% 172.47億円
- 三越伊勢丹 (3099): 通期営業利益予想上方修正、市場予想上回る
- マクドHD (2702): 2Q営業利益、市場予想上回る
- 東京センチ (8439): 1Q営業利益344.6億円-前年同期282.5億円
- 日産化 (4021): 1Q営業利益、市場予想上回る
- NPNEX (9147): 通期営業利益予想下方修正、市場予想下回る
- 近鉄GHD (9041): 1Q営業利益217.7億円-前年同期220.1億円
- シャープ (6753): 1Q営業損失58.1億円、市場予想利益32.5億円(2社予想)
- クレセゾン (8253): 1Q純利益166.0億円-前年同期169.5億円
- DOWAH (5714):1Q営業利益、市場予想上回る
- 名鉄 (9048): 連 1Q 営利 +50.4% 116.73億円
- 小田急 (9007): 1Q営業利益168.0億円-前年同期146.2億円
- 東映 (9605): 連 1Q 営利 +43.5% 80.45億円
- TOWA (6315):「買い」に格上げ-いちよし経済研究所