▩ 大衆演劇は夜しか公演しない時代があった | 紀州屋良五郎事務所 (大衆演劇・上方芸能通信) 超髙感度ブログ

〇 美里英二さんの本(「俺は天下の旅役者 自伝・美里英二」)を読んでいると、昔、九州の小屋は夜しか公演しなかったとある。

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なるほどと妙に得心した。昔、日本はみんな若かったのだ。年金などというものもなかった。

平均年齢が40歳代なんだもの、そりゃみんな働いているわな。

そんな、若い日本は食べるのが精一杯だった。

 

せめて、TVもない夜の楽しみは旅芝居だったのだろう。

今の関西の劇場を見ていると昼はともかく、夜の公演が成り立たないところが多くある。

 

だから、イブニングショーという追加ショーでしのぎ、夜公演は土日祝しかしないところもいくつもある。

しかしだ、これって働いている人が集まらないということじゃないのかな。

 

来ないからカットするとますます細る。ここは、手探りでも知恵を絞って未来に一石を投じたいところだ。

 

次世代の人達を劇場に引きつけるための工夫や企画はきっとあるはずだ。

興味をひく何かを付加しなくては道は開拓できない。

 

苦悶しているのは大衆演劇だけじゃない。歌舞伎もワンピースや貞子、そして、ファイナルファンタジーまで手がけ引き込もうとしている。

 

こんな時代だもの。これもまた、若い層を呼び込むための仕掛けなのだろう。大衆演劇も負けられない。限られた資源で新たな挑戦はしたいところだ。

大衆演劇も例えば、ホラー大会でもいい。カラオケ舞踊大会でもいい。

なにか実験的にできることを挑戦し続ける力が試されている。

 

上記の本の中で忘れられないひとことを記したい。

 

『お客様が舞台に心を持ち込んできてくれる。それがあの、大衆演劇の独特の世界をつくっているのだと思います』と。

 

舞台は役者さんにお客様が心を運んでつくるものなのだ。大衆演劇の盛衰はお客様である私たちの愛と熱意に掛かっているのかもしれない。

 

おっさんにはおっさんの夢がある。日本のおっさんよ、劇場へ。おっさんずラブ・大衆演劇❗と呼びかけたい。