赤ヘル躍る！夢の球宴！

最近ではあまり注目されなくなったものの、我々野球ファンにとっては夏の風物詩として欠かせない、プロ野球のオールスターゲームが先週の金・土曜日に開催された。その夢の球宴でペナントレースの躍進同様、主役に躍り出たのが広島カープ・赤ヘル軍団の面々である。エースの前田健太が貫禄の3回零封を見せれば、「カープ女子」なる言葉を生み出すきっかけとなった、若手のイケメン堂林翔太と菊池涼介がヒットを連ねる。そしてトリを務めたのは、今年ハイペースで本塁打を量産する主砲・エルドレッドの期待通りの一発！ パリーグ西武ライオンズの本拠地・所沢を真っ赤に染めた。



奇しくも金曜日＝7月18日は、一昨年急逝した弟の51歳になるはずの誕生日でもあった。

「にいちゃん！今年の広島はすげぇだろっ！オールスターでのカープの選手の活躍は、昔の山本浩二と衣笠祥雄の2打席連続2連発を思い出さない！？」
「あぁ、ちょうど俺も今、お前にその話をしようと思っていたところだ。」
「そうだよねぇ今年の広島はいけるかもしれない！！」
そんな弟の歯に噛むような笑顔が目に浮かぶ。




空を泳げと 天もまた胸を開く 今日のこの時を確かに戦い はるかに高くはるかに高く 栄光の旗を立てよ カープカープカープ広島 広島カープ 　


夏の夜空を自由に泳ぐ季節外れの鯉のぼり達が、優しく力強くその雄姿を、天国の弟に誕生日プレゼントとして届けてくれた。3日遅れではあったが、熱心なカープファンであった弟にとっては、何物にも代えがたい、いいうらぼんえになった。