「朝日のあたる家」観てきました | かおるこ日記

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おやすみがちです。ごめんなさい。


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そんなわけで。
さきほど湖西市から帰ってまいりましたー。

去年の7月中旬、「青い青い空」の浜松での上映会に行った後、
浜岡原発の見学に行きました。

官邸前のデモにも参加して。

ガイガーカウンターも買って。

福島の人たちが、今だいろんなものを失ってつらい思いを続けていること。
忘れちゃいけないと思いながら。

同時に自分が東京に住んでいるということは、他人事ではなく、
今まさに放射性物質によっていろんなものを失いかけている
当事者でもあるということも、突き付けられてきました。

そんな中、太田監督がこの「朝日のあたる家」を製作してくださっていたことは、
私にとっては希望でした。

太田監督の映画は、素直に人の心に思いを伝えてくれます。

原発反対とか、賛成とか、食べて応援とか、逃げないのは自己責任とか。
いろんな意見があって、でもそれは互いに対立するばかりで。
その対立の刺激に慣れて、本当に大切な「いま苦しんでいる人がいる」ことさえ
世間では見ない振りになってきていて。

そんな、心にフィルターをかけてたり、目隠しをしていりしていても。
太田監督の映画は、不思議と、そんな反発心とかをすり抜けて、するっと、
心の中に純粋な何かを置いてくれます。

映画「朝日のあたる家」

観る前に予想していたのは、原発事故に対する怖さとか、被害を受けた人の悲しみを感じる映画になっているだろうということでした。

観てみて一番感じたのは、家族に対する、大切という思いと、失いたくない、という思いでした。
家族って、本当に大切な、人にとって核になる部分で。
幸せの最小単位で。

だから、それを壊した原発事故は、同じことを繰り返しちゃいけない、と思いました。
でも、今も国は同じことを繰り返そうとしている。
その国の歩みを止められないデモは、無力かもしれないけど、でも声を上げ続けることをやめちゃいけない。

大切なものを大切だと認めて、守りたいと思うだけで、そうしてみんなが行動するだけで、変わっていくんじゃないかな、と思いました。
そのきっかけになる力のある作品だと思います。

前半は、ほんとに笑いの絶えない家族で、楽しいシーンもいっぱいでした。
それが地震、原発事故で避難することになって。
あいまいな国の説明や、理不尽なことが次々に起きて。

避難所で、「帰宅してから除染を可及的速やかに開始する」という役人の説明に、
子を持つ母親が次々と無言の抗議で立ち上がるシーンから、ずっと泣きっぱなしでした。

母親の強い愛とか、ひとりだけ自宅に戻って除染を続ける父親のやりきれない想いとか、
放射性物質に侵されて、自分が30歳まで生きられないことを少しずつ受け入れる子供たちとか。

泣きながら、私は
「東京から避難したい」って思いました。

私の周りの人たちは、原発事故の話をすると「どうせそんなに長生きしなくても」って言います。
でもそれって、現実を直視したくない言い訳なんだろうなって思います。
そして私も、直視できていなかったと思います。

「避難って言っても、仕事もあるし親もいるし、無理だよなぁ」

で済ませてました。
でも映画を見て、あきらめちゃだめだって思いました。
具体的にどうするかの前に、自分がどうしたいのかに素直になりたいって思いました。

私みたいに、原発事故について興味があって、それなりに知識も付けてて。
でも避難するとか、移住するとかの行動する元気や勇気がない人、きっとたくさんいると思います。
この映画は、そんな人たちの心を後押ししてくれると思います。

そして、原発事故を終ったと思っている人たちには、いちばん大切な「失われた家族という幸せの単位」を原発事故で壊されて、そのまま今も苦しんでいる人がたくさんいるということを、素直に感じさせてくれる映画でもあると思います。

ほんとうにいろんな場所で、いろんな人に観てもらいたい映画です。
やっぱり太田監督の作品のファンでよかったなぁ、って思いました。




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