母が住んでいたアパートに残されている物は、全て保証会社に処分して貰う事にしました。
私は放棄するという事で、書類にサインをしてきました。


『中を確認して…』と言われましたが、
『すいません、私は入れないので…』と断りました。

『失礼ですが、必要な物は取れたのですか?』と聞かれ、『はい。貴重品などは警察の方から受け取りましたし、何か他に見つかっても、それは処分して貰ってかまいません』と話しました。


母が亡くなった時につけていた指輪は骨壺に入れたし、その他にも数個のアクセサリーを持っていて、おそらく部屋のどこかにはあるのでしょうが、私は受け取る気もないので、全て業者に処分して貰えれば、それでいいのです。


母の棺に母が大事にしていた犬のバロンのぬいぐるみを入れたくて、火葬の前日に私の旦那が部屋からぬいぐるみを取って持ってきました。
そして母と一緒に火葬出来ました。
それだけで、充分だと思っています。


中に入ればどんな暮らしだったか想像してしまう。
旦那がチラッと冷蔵庫の扉を開けたら、パンパンに食べ物が詰まっていたと言っていました。
父と住んでいた家の冷蔵庫もそうでしたが、全然食べないのに、食べ物はパンパンに詰まっているのです。そして腐らせる。


子供の頃とても貧乏だったので、食べ物が冷蔵庫に詰まっていないと不安だった様です。なら、食べれば良かったのに。
お酒飲んでないで、食べればもっと、健康になれたのに。