平成26年6月1日に施行された「アルコール健康障害対策基本法」において、国民の間に広くアルコール関連問題に関する関心と理解を深めるため、毎年11月10日から16日までを『アルコール関連問題啓発週間』と定めています。
YouTubeで、ある動画を見た事がきっかけでこの事を知りました。
皆さんご存じでしたか?
私は今年初めて知りました。しかもその期間を過ぎてから知りました。
これって世の中に浸透しているんですか?
スーパーのお酒売り場のコーナーでこの期間になったら『アルコール関連問題啓発週間です!!!』とか大きく貼り出されてます?
いつもと変わらずお酒の販売がされていたと思うのですが...。
啓発するならお酒の販売コーナーで、今まさにお酒を購入しようとしている人に向けて注意を促したらいいのに...。
先日友人と会ったんです。友人の旦那がアルコール依存症で何度か相談にのった事があって...。ついに肝臓を壊し、医者に絶対お酒は飲むなと言われたそう。そこから数か月、何とか断酒に成功しているみたい。
その話を聞いた別の友人がこう言った。
『いいよ!凄いよ!そのまま頑張って続けて!で、体が治ったらまた一緒に飲みましょうと伝えて~』と。
ダメ!一緒に飲む事は二度とない。
アルコール依存症は治るという概念がない。
肝臓の数値が少し良くなっても、壊れた臓器が完全に健康な状態に戻る事はない。
一生アルコールを断ち、治るという概念がない病気だという事を知らない人がまだまだ多い。
そうゆう事を身近な所から広めようと一生懸命話すけど、なかなか難しいな。
アルコール依存症という病気の悲惨な光景は、依存症になった本人や依存症家族、実際に依存症者と関わった人にしかわからない事で、一般にはまだまだ正しい病気への理解も認識も広がっていない。
だからこその啓発週間なんでしょう。
だったらもっと大々的にキャンペーンしませんか?
1年に1回、その期間スーパーの棚からお酒が無くなるくらいの事をしてもいいじゃない。
だって夜はお酒を購入出来ない国もあるんですよ!
いつもと何も変わらずお酒を販売しているのに啓発週間というのはちょっとね...。