あんだら-こんだら | 先祖を尋ねて

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姓氏のご紹介はほぼ終わったので、日常雑事、架空の物語、政治経済など気儘に書き込む。
参考資料、文献などは要所に集約して示す。

あんだら-こんだら
方言

白寿の老婆の呟き


 先日15日、白寿の叔母が逆縁で75歳の息子を見送った。
家族葬と云うことで、気が置けない子供や孫やひ孫に相当する者達が
取り囲んで雑談していた。

元軍人の妻だった所為か、気丈夫であり話好きな叔母さんだ。
その時「あんだら-こんだら」と云う懐かしい方言が聞こえた。
強い関心をよせたが、そのまま、やり過ごす心算だった。


今朝(16日)の朝日新聞社説を見て、ブログに残したくなった。

【引用始まり】社説の要旨は:
 見出し=NPT会議 中国の要求は筋違いだ

ニューヨークで開会中の核不拡散条約(NPT)再検討会議で
採択を目指す文書案
「世界中の人々に広島、長崎を訪れてほしい」と云う文案が、
中国が主導して反対し、削除された。
13年以来、中国は自国の核兵器は正しいが、他国の核兵器は
悪いとしているのは筋違いだ。引用終り


米大統領も一言発言してノーベル平和賞を与えられたが、
日本の広島、長崎が怖いのか訪れない(僕の誤認かな)。

国際政治なぞ解りっこない、99歳の叔母の発言は次だった。
「東電が福島問題で、あんだら-こんだらと皆言いよるけんど、
広島、長崎の時はちいとも解らんまま過ごして何ともなかった。
ピンピン長生きしとる。ウーワハハ」


【方言解説】
あんだら-こんだら(西條方言)=あんだら(愛知県北設楽、広島、
  香川、愛媛西條地区)=込み入っているが、役に立たない無駄話。

昔だったら気軽に、叔母さん違うよと混ぜ返していた。
15日は、叔母の状況から僕は黙って聴いた。正解だった。
(終り)