藤の花-2
花鳥風月
伊藤佐千夫の歌
「藤の花」から藤原氏の解説に入り、伊藤氏が出た処で、
歌人「伊藤佐千夫」を登場させるとは、光源氏もやるでしょ(笑)
池水は 濁りににごり 藤浪の
影もうつらず 雨降りしきる 伊藤佐千夫
明治34年の作品。佐千夫は明治33(1900)年に正岡子規に入門した。
翌34年に亀戸天神の藤棚を見に行き、この歌を作った。
藤の花を歌ったと言うより、もっと抽象的な混濁した世界を感じさせる。
僕だけの主観だろうか?
この歌が世に知られるようになったのは昭和23年のことである。
太宰治が入水自殺をするとき、友人にこの歌を書き残してあったからだ。
昭和35年頃の就職試験で、面接した時の問答を想い出す。
僕が学生時代に、科学クラブで「瀬戸内海の水質を分析」して夏を
過ごした意味・意義を、理解できないと質問された。
質問の雰囲気が非難に取れたのでお茶を濁した。
環境汚染が知られてない時代だった。学生は敏感なのだ。
その後女流作家が「複合汚染」と言う小説を発表したが、
日本全体としては遅かった。
今頃、中国全土が複合汚染で弱っている。
明治の歌人は、とても敏感だったのだなー。
図1.満開の予約席
を約束通り、本日埋めました。
満開ですが、花よりも上の和歌に惹かれます。
予約したブログ 2014-04-20 18:43:39アップ
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