前回のトミックス製に続いての国鉄DD51形は、カトーから1980年に発売されたモデルです。トミックス製よりも2年後に発売されたモデルで、1000番代をプロトタイプにモデル化しています。

仕上がりは当然トミックス製よりも優れており、各部のディテールは素晴らしく、特にボンネット上のファンの表現や側面のランボード、ルーフ上の1000番代を表す飛び出た扇風機カバー等、今の目で見ても最高水準の仕上がりだと思います。また全ての手すりも実感的な太さで、床下機器の色入れも実車に準じたカラーでまとめられています。もちろんヘッドライトは点灯式で、既にこれはNゲージの機関車として標準的な装備になっていました。

私はこの個体を1982年の正月にお年玉で購入しています。前回お送りしたトミックス製の初期製品を既に持っていたのですが、購入後に直ぐマイナーチェンジされ、ヘッドライトが点灯式となり悔しい思いをした上に、このカトー製が続けて現れ、更にカウンターパンチを食らわせられる事になります。身近で目にする機会が多かった機関車なので、どうしても最高峰のモデルが欲しく、当時としては珍しく同形式を2両手にする事になりました。近年ではED61形等で複数購入していますが、やはりこれも身近に見られた機関車だった為で、何れにせよ私の地元に対する思いや、あの頃の想い出が鉄道模型に表れたものと思われます。

購入以来、主な活躍舞台は変わらず、かつての城東貨物線や福知山線で見られた客貨両方の編成を再現し、トミックス製と共に今も第一線で大活躍しています。

1980年発売 発売当時価格 4.200円