


実のところ、グリーンマックス製のキットを組み立て、セット売りしたものでした
当時、エンドウとグリーンマックスの、動力ユニットやパンタグラフの供給の関係から
このような製品が発売された様ですが、この製品と同じ成り立ちの、73系旧型国電も
同時期に発売されており、こちらは御殿場線をイメージした、スカ色4両セットでした
当セットは完成品として、既に先発していたクハ103ATCに加え、中間車キットを
発売した後のグリーンマックス製品をベースに、当時の代表的4色として仕上げた物で
クハ103は完成品当時よりも、クーラー等の一部ディテールを修正していましたが
中間車と生産年次の違いにより、窓やドアの寸法が微妙に違っているのが分かります
(GMクハ103完成品 http://blogs.yahoo.co.jp/k163sambar360/28306949.html)
均一された塗装やレタリング等、メーカーメイドの美しさが売り物の製品でしたが
現代の目で見ると、窓サッシの色入れが無い事や、全く再現が成されていない室内
点灯装置は全て無視、室内目一杯の動力ユニット等、過去の遺物的モデルと言えます
それでいて定価8000円は、当時でも一寸割高に感じられたのも事実でした
しかし、地味な通勤通学電車と言った、103系本来のキャラクターとして見ると
『酷電』といわれたこの車両らしい雰囲気で、現代でもこれで良いとも感じられ
レイアウト上でも地味に走らせ、同期の113系とともに、1970~80年代の
都会の雑踏を再現可能な、21世紀の現代でも十分使い物になる『当時モノ』です
1980年発売 発売当時価格8,000円(4両セット)