


最初に発売された1976年当時でも、このタイプのBXはおろか、最終型のBXDでさえ少なくなり
都会では、既にその姿を消していたボンネットバスですが、発売当時から今に続く静かなブームが一部で見られ
また消え行く物への郷愁と、懐古的な意味合いもあり、製品化されたのだと思われます
現在の目で見ても、全体によく出来たモデルで、1950年代のBX系のイメージを凝縮し
トミカとしての箱スケール内で納めても、箱型大型バスのような寸詰まり感は無く、リアルな印象です
しかし当時でも殆ど見る事が出来なかった、このスタイルのBX系をモデル化した事により
現在、数多見られる保存車であるBXD30を使用しているバス会社の特注品も、このスタイルとなってしまい
実車と全く違う印象を与える製品が多くなってしまったのは残念な事であり、この時点でBXD30が
製品化されていたなら、特注トミカのボンネットバスの歴史も違ったものになっていたかも知れません
この個体は、当時から当車庫に所属しているもので、既に37年程経過した生え抜き車両です
最初に述べたように特注品も多く発売され、トミー自身もバリエーションを多く作ったモデルなので
ここでも数多くアップしてゆく予定です
1976年3月発売 発売当時価格220円