イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

1982年、三菱ふそう50周年に誕生した新型観光バス『エアロバス』は全てにおいて革命的でした

当時の観光バスは日野の代表的車種『ブルーリボン』の角張ったスケルトン車体と従来のモノコック車体が

入り混じって活躍していた過渡期で、三菱もモノコック車体ながら角ばった『フルデッカⅡ』を発売していましたが

『フルデッカⅡ』は中継ぎモデルに過ぎなかったと今となって思えるのは、エアロバスが控えていたからです

角張りもせず、モノコック車体のように旧式なイメージの丸さでもない、明らかに新しいと感じる

そのスタイルは、それまで観光バスの車種には興味を示さなかった、一般の乗客や旅行者にも

『エアロバス』の名前を浸透させる程、華々しくデビューを飾りました

その特徴的な車体も、新しい構造技術が満載で、専門的な言葉が多くなるので解説は割愛しますが

見た目でこれまでのバス車体と違う、何か新しい技術が駆使されていたのはお分かりかと思います

バスとして初めて前輪独立懸架を採用、観光バス独特のフワフワ過ぎる『車酔い』の元を大幅に軽減

カーブ時の操縦性の良さ及び安定性と、力強いエンジンとが相まって乗務員にも好評を持って迎えられました

型式はMS7系、エンジン、ホイールベースその他で下二桁以下が変更されるのは、当時の三菱車と同じです

モデルはカタログカラーのP‐MS725Sで、カラーリングもこのクルマの特別仕様となっています

ナンバー『品川22か26‐00』もカタログのそれで、広報写真にも使用された個体をそのままモデル化しています

仕上がりはクラブバスラマなので100点満点、HOゲージ鉄道模型並のレベルで完璧です

恐らく、三菱ふそうに残っていた公式写真を基に製作されたと思いますが、手元にあるエアロバスの資料と同じ

実車の写真がそのまま立体化されたような、素晴しい模型資料と言える重要なモデルと言えましょう

約30年前のスタイルとは思えない、今見ても未来的と感じる初代エアロバス

すでに実車は3世代目を迎え、素晴しい正常進化を遂げています

初代が製造される為、当時リニューアルされた名古屋大江工場も今は無く、30年という月日を改めて感じますが

初代エアロバスは、私の中で最新型という意識は変わらず、今でも特別なバスという存在に違いはありません