どこに行けば、休めるんだろう。
どこに行っても、いつもわたしに付き纏っていて。
あの声が、あの顔が、ひどく痛む私の心臓が、全部全部、フラッシュバックする。
檻の中でずっと、鍵のない鎖で繋がれているような。
時が来れば、この檻からは出ることができるのだろう。けれど、それはこの鎖からも解き放たれることと同義ではないのではないだろうかと、最近思うようになった。ずっと昔から繋がれているこの鎖に、鍵穴など見つけたことがない。幾度となく外そうと、壊そうとして、バレないよう取り繕っても、成功した試しがない。
あぁほら、今だって。
ぐちぐちぐちぐちと、余すことなく傷をつけるように。
きっと、辛いことだけじゃなかった。嬉しいことだって楽しいことだってあった。それでも、自分が一番しんどいときに、心安らぐ場所はこんな檻の中じゃない。
だから、わたしだけのあたたかい居場所を見つけたのに。
なのに、それなのに。鎖はずっと足から外れないままで。
嗚呼、頭が痛い。心臓が軋む。心のなかにぐちゅりと指を突き立てられていて、いつその指をかき回されるかわからない恐怖。
はやく、はやく、
錆びて朽ちてしまえ。
遠くに、どこか遠くに。
日の目を見ない場所へ。