1月30日。

受験本番2日前の夜。

 

 


 

 

妻と私は、まずは確実に勝利すること。という表向きと、裏側の本音である不安や恐怖から早く解放されたい、という気持ちから

第一志望M校(偏差値59)から、確実な第一志望D校(偏差値52)への受験計画変更を決めた。

正確には、妻の求めに私が快諾した、というべきか。

 

この変更は 少しだけ妥協した計画 である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし

 

 

 

 

 

 

 

待った!がかかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

息子だ。

 

 

 

 

 

 

 

僕は2/1午前もM校を受けたい。挑戦したい。計画を変更しないでほしい。

 

 

 

 

 

息子は物静かで目立つのを嫌がるタイプ。日差しが嫌いでスポーツが嫌いで「学校では極力モブでありたい」と言うような子。

そんな息子が主張したのだ。

 

 

 

 

 

少しだけ時間が止まる。

それまで不安な気持ちだった私はワクワクした。

明らかに空気が変わる。

 

 

 

 

 

「よく言った!じゃあ計画変更せずにM校のまま行こうぜっ!」

 

 

ワクワクした勢いで、妻の想いをド忘れして口にだす。

数秒後に、ハッ!!と我に帰り、妻の顔を見た。

 

 

 

妻は変わらず不安な顔をしていた。

 

 

 

 

しかし

「主役の息子がそう言うなら、否定する理由はないね。」

と一言。

 

 

それを聞いて、妻も息子も本当にすごいな。と心底感心した。

この状況で、困難な道を選ぶこと。それに否定もせずに受け入れる覚悟。

私だけ勢いでコメントする未熟者(苦笑

 

いずれにしても、主役の息子のおかげで、良い雰囲気が我が家に流れる。

 

 

 

一瞬いい雰囲気が流れたものの、少し冷静になるとまたよぎる不安。

これは、もうひとやま越えなければいけない試練が待ち構えているだろうな。

私はそう思いながら妻に「もう一つ大きな試練が来るから、覚悟しとこ。」と伝えた。

妻も小さく頷いた。

 

 

1/15の「不合格」再来。

 

 

2/1夜、この衝撃を再度受ける可能性がある。

1/30の夜から1/31本番前最後の夜まで、

私は最悪の結果を受けた時の衝撃を受け止められるように、腹を括る。

 

 

またまた続く