このブログ、中々更新できず申し訳ありません。

 

今年4月から、策定委員会を組織して、青少年育成アドバイザー養成の為のテキスト作成に取り掛かり、萩原元昭先生を委員長に・福留強先生を副委員長にお願いし、青少年育成運動に関心の高い多くの大学教授ほかの方々のご尽力をいただいて、10月11日刊行できた。私も、全日本アド連会長として「はじめに」として巻頭言と第1章青少年の可能性を引き出すために(1)青少年育成運動の必要性(2)青少年育成アドバイザーへの期待、を執筆させていただいた。機会をみてその内容は紹介していきたい。今回は巻頭言でこのテキストにかける私の想いを紹介します。

 

                        

 

は じ め に

 

昭和41年、官民が一体となって健やかで逞しい青少年の育成を目指して、国民会議が発足し、全都道府県・全市町村に育成組織が設立され、文字通り国民運動がスタートしました。

 

この国民会議が、昭和53年には青少年育成指導者の養成が必要、として「有志青少年指導者養成通信教育事業」を開始し、2年間・8冊のテキストを精読してレポートを提出。3泊4日の集合研修を経て、承認を得た修了者に「青少年育成アドバイザー」の称号が授与されました。

これらの有資格者で、「志」あるものが結集して、平成9年に全国的な組織を結成したのが、私たちの「全日本青少年育成アドバイザー連合会」であります。

 

そんな中で、平成21諸事情により国民会議は解散を余儀なくされ、全国的な運動は衰退し、都道府県・市町村民会議の育成運動も、そのよりどころを失ってしまいました。

 

 この間にも急速な社会変化に伴って、青少年を取り巻く環境は大きく変わり、その社会を写す鏡と云われる青少年問題は、かって無いほど多様化し、広範で複雑で、しかも深刻化しております。

その上、少子高齢化や人口の都市集中化、グローバル化が進展しており、これに適切に対応して次代担い、未来を切り拓く青少年の育成は、今や、国家的な重要課題となっています。

 

これらの課題を少しでも解決する為に、国民的な育成運動の必要性を認識し、この運動に参画したいと願う有志指導者の想いに応える為、熱意ある諸先生にご執筆いただいて、総合的に学習できる、基礎的な理論編とも言うべき本書を作成しました。

 

「子ども・若者と共に」~青少年育成アドバイザー必携~と命名した本書が、その名前のとおり、青少年育成アドバイザー養成入門講座や、これに参加できない方の通信教育テキストとして活用され、アドバイザー必携の書としての役割を果たし、新しい時代を拓く青少年を育成する原動力になることを願って止みません。

     全日本青少年育成アドバイザー連合会  

                 会長  山 本 邦 彦