久々の更新です
今回のブログは載せるべきか、ずっと悩んでいましたが
1月5日府立植物園での出来事を
自戒を込めて、ドキュメントでお送りします
AM10時
顔なじみの方々から「トモエガモが来てるよ!」との事
見ると植物園中央の池 その池の茂みに一羽のトモエガモが隠れていました
トモエガモを見るのは10年ぶり
でもこのトモエガモ まったく動こうとしません
脚を怪我しているとか、弱っていて飛べないのでは、の憶測も飛び交い
僕は今日一日 この鳥の様子を見守る事にしました
AM11時
時々羽繕いをするが動きなし
PM0時
変化なし
PM1時
昼以降、情報が拡がって多くのカメラマンがやってきました
でも、トモエガモは相変わらずじっとしています
PM2時
トモエガモが少しでも近いのは池の西側
そこに30人近くのカメラマンが集まりましたが
全く動かないトモエガモに諦めて帰る人もでてきました
僕は池の東側から唯一人 やっぱり怪我してるのかなと
心配しながら様子を見ていました
PM3時
トモエガモの様子を見て すでに5時間が経ちました
トモエガモは全く動かず
もちろん僕も全く動かず (>_<)
その30分後の PM3時30分
このまま日没コールドか?と思われた時
突然 トモエガモがスーっと泳ぎだしました
慌ててカメラを構えようとした時 目に飛び込んできたのは…
柵をまたいでトモエガモに近づくカメラマンの姿でした…(・_・;)
………その時の僕の心境は
なんてことを!と思ったと同時に
もしかしたらトモエガモが飛ぶ所が撮れる!という思いでした
予想通りトモエガモは飛び 20メートルほど離れた池の北側へ着水
僕は羽ばたきから着水まで夢中で連写し続けました
トモエガモが移動したので 多くの人が後を追いました
追われたトモエガモは再び飛んで池の中央部へ
そこで5分ほど羽根を休めたあと
樹々の向こうへ飛び去っていきました
トモエガモが飛び去ったのでカメラマンがぞろぞろと帰っていきます
休息を邪魔されたトモエガモはどんな思いで飛んでいったのでしょうね
僕は もう一度戻ってくるような気がして
顔見知りの野鳥観察好きな方と待っていました
その人は双眼鏡でじっと観察するのが好きなので
カメラマンのマナーの悪さを嘆いておられ
僕は自分も含めて言われているようで情けなくなりました
PM4時
20分ほど経って トモエガモが戻ってたのを数人の方と確認しました
他に気が付いた人は居ません
追いかけず、ここから静かに見守ろう 暗黙の了解でその場から見ていると
トモエガモは誰にも邪魔されずゆっくりと泳ぎだし
気持ちよさそうに羽繕いをしている姿を目に焼き付けて帰路につきました
PM9時
家で写真の整理
トモエガモが飛び上がった瞬間からの連写
今まで撮った飛び物の中で一番キレイに写っていました
水しぶきから空中の姿 羽根の一枚一枚まで鮮明に
でも…その全てを削除しました
人が接近して慌てた様子 トモエガモの切羽詰まった感を感じるのです
そして…その連写の写真には
飛ぶ事を予想してカメラを構えた僕の欲望が出てるように思え…消去しました
もし弱っていたのなら
しっかりと飛べるまで
2,3日とどまってくれたらいいなと思っていたトモエガモは翌日姿を消しました
追いまくられて嫌になったのかな
今は無事に移動したのを願うばかり
いつも自然体で野鳥と向き合いたい
そんな大事な事を改めて思い出した今年初めの出来事です